リバープレートのダニエル・パサレラ監督が、冬の移籍マーケットで同クラブのFWゴンサロ・イグアイン(18)獲得を狙うレアル・マドリーに対し「モラルがない!」とそのアプローチの仕方を批判した。

レアル・マドリーはイグアインの獲得に向けて、すでに本人とは合意に達しており、後はリバープレートとの交渉を残すのみとなっていると伝えられているが、これに不快感を示すパサレラ監督。

「移籍について、クラブより先に選手と話すことはFIFAの規定にも反するのではないか。それにレアル・マドリーの提示しているオファー額、移籍金1000万ユーロ(約15億円)は安すぎる。少なくともその2倍、2000万ユーロ(約30億円)の価値のある選手だよ、イグアインは」。

レアル・マドリーのアプローチの仕方、そしてイグアインに適正な価格がつけられていないとこれを非難したパサレラ監督。リバープレートが見積もる(イグアインの)移籍金に近づかない限り、来年6月前の移籍は実現しないだろうと見ているようだ。

そして、そのイグアインにはACミラン、オリンピック・リヨン、アーセナルといったクラブも関心を示しているとされ、ACミランがレアル・マドリーを上回るオファーを提示したとも報じられている。リーベルプレート側は、「イグアインとレアル・マドリーとの間での合意はあくまでも別個のものだ。我々は、イグアインに来年の6月までここに残って欲しいという考えを変えるつもりはない」とコメントしていることからも、イグアインのこの冬での移籍は厳しいと考えられる。

イグアインを巡っては、レアル・マドリーが大きくリードしていると見られていたが、ACミランの参入、そしてオリンピック・リヨン、アーセナルと激しい獲得レースを繰り広げることになりそうだ。このレースを制すのは果たして?