【快挙】学生アカデミー賞で日本作品初の「銀賞」 金森慧監督(22)「Origami」フルCGで折り紙を表現

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アメリカの映画芸術科学アカデミーが主催する、学生版オスカー「学生アカデミー賞」。

日本時間10月15日午前3時ごろ、イギリス・ロンドンでその授賞式が行われ、日本の金森慧さんが「Origami」でアニメーション部門の「銀賞」を受賞しました。

日本の作品では初めての快挙となります。受賞作品は、すべて第97回「アカデミー賞」の短編映画部門の選考対象になるということです。

「めざまし8」は、現地・ロンドンで授賞式を終えたばかりの金森さんに話を聞きました。

金森慧さん:
日本の作品として初受賞ということで、折り紙という日本の文化をテーマにした作品が、このような世界の場で評価されたこと、すごくうれしく思っています。

受賞作「Origami」の世界観とは…

金森さんが監督した作品「Origami」は、まるで大地から生命が息吹くように、正方形の紙がさまざまな生き物に折られていく様子を描く、フルCGアニメーション作品です。

過去には「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などで知られるロバート・ゼメキス監督、「モンスターズ・インク」などを手がけたピート・ドクター監督など、そうそうたる面々が、その受賞者に名を連ねる「学生アカデミー賞」。

そんな歴史ある賞で見事、快挙を成し遂げた金森さん。2024年の春、東京のデジタルハリウッド大学を卒業したばかりの22歳です。

モノづくりを始めたのは小学1年生

小学1年生頃、よく折り紙をしていたという金森さん。

4年生になる頃には、自分で考えたデザインを折って遊ぶようになっていたといいます。
CGの道を選んだのも、数学的に立体を捉える感覚が折り紙と似ていることがきっかけでした。
創作活動の原点とも言える折紙をテーマに制作したのが、今回の受賞作「Origami」なのです。

これまでのアニメーション作品において、折紙の表現は技術的に困難とされてきましたが、自身の折紙の知識を生かし、紙の厚みや内側の構造に至るまで、忠実に再現しました。

金森慧さん:
こんなに若いときに、アカデミーの舞台に立てると思っていなかったので、すごくびっくりしています。すごくうれしいです。今回銀賞ということで、少し、金が取れなくて悔しい部分もあるんですけど、この賞をいただけた自信とその悔しさをどちらも生かして、今後頑張っていきたいと思います。
(「めざまし8」 10月15日放送より)