阪神の岡田彰布監督。今季が2年契約の最終年だった(写真:西村尚己/アフロ)

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阪神がDeNAにCSファーストステージで2連敗を喫し、終戦を迎えた。リーグ連覇を狙った2024年シーズンは終盤に巨人を追い上げたが届かず。2位から下克上で「アレンパ」も叶わなかった。

4人が国内FA権を取得

来季への戦いはもう始まっている。岡田彰布監督が退任し、藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント(SA)の就任が24年10月14日に球団から正式発表された。新たな指揮官の下でコーチ陣の組閣を進める中、懸案事項がある。国内FA権を取得した大山悠輔、坂本誠志郎、原口文仁、糸原健斗の去就だ。

大山は昨季「不動の4番」で38年ぶりの日本一に貢献。今季は打撃不振で6月上旬にファーム降格を経験するなど、打率.259、14本塁打、68打点と満足できる数字ではなかったが、打線の中軸として計算できる選手だ。坂本誠志郎は投手の良さを引き出す配球面に定評がある。推定年俸7000万円で、人的補償が必要ないCランクであることは獲得球団の大きなメリットになる。原口文仁、糸原健斗は左右の代打の切り札として貢献し、精神的支柱としても存在感が大きい。

「糸原、原口は残留の可能性が高いとみられますが、大山と坂本が権利を行使した場合、複数球団が獲得に興味を示すでしょう。藤川新監督は現役時代に大山、坂本と阪神のチームメートとしてプレーし、その力量は十分に把握している。V奪回に必要な選手たちですし、残留交渉で直接出馬する可能性があります」(スポーツ紙デスク)

主力選手がFAで他球団に流出となれば、大きな戦力ダウンとなる。阪神を支えてきた4人の慰留に全力を注ぐ。(中町顕吾)