デビュー初優勝を飾った中野希一

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 「スカパー!・JLC杯 戸田ルーキーシリーズ」(13日、戸田)

 4号艇の中野希一(25)=埼玉・126期・B1=が、2周1M外マイ逆転で1着。悲願のデビュー初優勝を果たし、賞金80万円を獲得した。初出走は2020年5月22日の戸田一般戦で、デビュー4年5カ月目での達成だった。2着に5号艇の前原大道(岡山)、3着には1号艇の松本純平(埼玉)が入った。

 気迫でもぎ取った初優勝だった。4カドからコンマ13のトップSでまくり切るが、外の前原にツケマイを決められてバックは2番手。だが2周ホームで加速して並びかけると、2周1Mでツケマイを決めて突き放した。

 今節は予選トップ通過を果たしたが準優で2着に敗れた。それでも気持ちの切り替えは早かった。チルト0・5に跳ねて「4枠なら伸びに振ってまくると決めていた。8月に(4カドまくりで)優勝した(島田)賢人さんの形にペラを叩いた。バックもホームも伸びていた」と地元の先輩に感謝した。

 今期は自身初の勝率6点台をマークするなど成長が著しい。「地元で優勝できてメチャうれしいけど、まだまだ。厳しいかもしれないけど、A1を目指して行きたい。すぐに(追加配分の)桐生で走る。一走一走、頑張りたい」と表情を引き締めた。