7回、中越えに本塁打を放つポランコ(撮影・伊藤笙子)

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 「CSパ・ファーストS・第1戦、日本ハム0−2ロッテ」(12日、エスコンフィールド)

 豪快な一振りで、チームに勝利を呼び込んだ。1点リードの七回、ロッテ・ポランコがセンターバックスクリーンに飛び込むソロを放った。自身2年連続でのCS弾。「本当に感じよく打てた。しっかり自分のスタイルで打つことができた」と振り返った。

 難敵を捉えた。加藤貴に対してシーズンでは1本塁打を放つも、打率・231と苦しめられた相手。「いつもコーナーを突いてくる投球だったので、少しでも甘く入ったら打ってやろうという気持ちだった」と、まさに狙い澄ました一発だった。

 感謝の一打でもあった。この日は試合前の円陣で声出しを担当した阿久津通訳の誕生日だった。日頃の感謝も込めて助っ人は、前夜からバースデーアーチを予告。有言実行に「ホントニサイコウ」と白い歯を見せた。

 吉井監督は「戦略として、ランナーがいない時は、長打を狙おうということだった。うまく長打を打ってくれた」と作戦通りの攻撃であったことを明かした。2年連続のファイナルS進出へ、主砲のバットはまだまだ快音を響かせる。