ドジャースの山本由伸(C)Getty Images

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ドジャースの山本由伸投手は11日(日本時間12日)、2勝2敗で迎えた本拠地での地区シリーズ最終戦に先発登板。パドレス打線を相手に5回2安打無失点の快投を見せ、ポストシーズン初勝利。注目が集まったダルビッシュ有投手との投げ合いで、日本のエースに相応しいパフォーマンスを見せつけた。

■パドレス強力打線を無失点に

山本は初回、先頭の首位打者ルイス・アラエス内野手をカーブで一ゴロに仕留めると、続く2番フェルナンド・タティスJr.外野手を外角低めのスライダーで空振り三振。3番ジュリクソン・プロファー外野手も二ゴロに打ち取り、わずか10球で無失点に抑える立ち上がりを見せた。
2回表、先頭のマニー・マチャド内野手の大飛球はあわやスタンドインの右飛。一瞬ヒヤリとしたものの、次打者のジャクソン・メリル外野手を落ち着いて二ゴロに。ザンダー・ボガーツ内野手を四球で歩かせたが、デビッド・ペラルタ外野手も二ゴロに抑え込んだ。
1点の援護を貰った山本は、3回裏に1死一、二塁のピンチを背負うもタティスJr.をスライダーで併殺打を打たせて無失点に凌ぐと、ここから波に乗る。メジャー30球団トップのチーム打率.263を誇るパドレス打線を退け、5回63球2安打1四球2奪三振無失点の快投でマウンドを降りた。

■世界一奪還へ、圧巻のパフォーマンス

MLB公式のデータページ『Baseball Savant』によると、山本の全63球の内訳は、最速98.2マイル(約158.0キロ)のフォーシームが32球/スプリット11球/カーブ11球/スライダー5球/カットボール4球だった。
米メディア『ドジャース・ネーション』のノア・カムラス記者は、「ヨシノブ・ヤマモトは5回を無失点に抑え2安打しか許さず、2奪三振を記録した。これがエース。3億2500万ドルの男の仕事だ」と絶賛。苦戦が続いていたパドレス相手に好投を見せた、山本に惜しみない賛辞を贈った。
白熱の一戦は、ドジャースリリーフ陣が圧巻の好投で見事な完封リレー。2-0でパドレスを下し、地区シリーズ突破を決めた。大谷はこの試合4打数無安打も、第1戦では値千金の同点3ランを放つなど、要所で存在感を見せたシリーズに。ドジャースは13日(日本時間14日)から、千賀滉大投手を擁するメッツと4戦先勝のリーグ優勝決定戦を戦う。