「韓国ドローンが平壌上空でビラ散布」、北朝鮮が主張 

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[ソウル 11日 ロイター] - 北朝鮮は11日、首都平壌の上空に韓国ドローン(無人機)を飛ばし、「膨大な数」の北朝鮮の体制を批判するビラをまいたと非難した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。政治的・軍事的挑発行為で、武力衝突につながりかねないと警告した。

北朝鮮外務省は、ドローンは夜間に平壌の上空を飛来したとし、「韓国は、武力衝突を引き起こし両国間の戦争につながる可能性のある無責任で危険な挑発行為を直ちにやめるべきだ」と述べた。今回が最後の警告で、無人機が北朝鮮領内に飛来した場合は直ちに対抗措置を取るとも発表した。

韓国軍合同参謀本部は声明で「北朝鮮の主張の真偽は確認できない」とコメント。北朝鮮が5月以降にごみをぶら下げた風船を韓国領空に飛ばしていることに言及し、「最近の一連の事件に関する全ての責任」が北朝鮮にあると指摘した。11日には、さらに風船が飛来したとも言及した。

KCNAは「ドローン」と表示された不鮮明な三角形の物体が「ビラの束」と示された物体を落としている写真なども配信した。貧困に苦しむ北朝鮮と韓国の経済状況を比較し、金正恩朝鮮労働党総書記を名指しで非難するビラもあった。