試合後、スタンドのファンに手を振るサントリー・高橋藍(撮影・伊藤笙子)

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 「SVリーグ男子、大阪B3−0サントリー」(11日、東京体育館)

 バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」の開幕戦が行われ、パリ五輪代表でイタリア1部リーグ・セリエAのモンツァから新加入した高橋藍を擁するサントリーは同代表の西田有志が所属する大阪ブルテオンに0−3でストレート負けを喫した。

 歴史的開幕戦で敗れ、高橋は「たくさんのお客さんもですし、すばらしい開幕戦を非常にうれしく思う。負けという結果ですけど、チームをまとめていかないといけない、個の力にたより過ぎたところもある。強くなって戻ってきたいなと思います」と振り返った。

 試合では、各セットでピンチサーバーとしてポイント起用された兄・塁とともにコートに立つ場面もあった。サーブ後はコート中央にチームメート全員で集まるなど、互いを鼓舞した。「高校生以来の兄弟プレー。1人の選手としてお互い刺激しあっているし、新リーグで兄弟で優勝を目指している。僕自身すごく楽しみにしている」と、目を輝かせていた。

 高橋藍の兄・塁は、初戦でのストレート負けに「結果がでなくて悔しい。チームとしてこれから結束していかないといけない。勝利だけを考えていたので、0−3で負けてしまった。しっかり反省したい」と悔しさをにじませた。ただ、弟の加入による効果も感じているという。「藍がきて注目されている。兄弟でコートに立てて本当にうれしいし、藍自身もまだまだ上がってこれる。兄弟で久しぶりに毎日一緒に過ごしている」と実感を込めた。