ヨーロッパ・スーパーカップでヨーロッパチャンピオン、バルセロナに快勝し、今シーズンのリーガでも首位バルセロナに勝ち点1差で2位につけているセビージャ。着実に力をつけてきたチームである。若手選手の育成にも定評があり、ホセ・アントニオ・レジェス、セルヒオ・ラモス(ともに現レアル・マドリー)といったスペイン代表クラスの選手を排出している。

そして今、同じくセビージャのカンテラ(下部組織)出身の若手有望株、ヘスス・ナバス(20)とアントニオ・プエルタ(21)にアーセナルが関心を示していると ‘Sport’が報じた。この2選手に関心を示すアーセナルは、視察のためにスカウト陣を送り込んでいるようだ。ヘスス・ナバス、プエルタともにベンゲル監督が行っている若手主体のダイナミックなプレースタイルにぴったり当てはまる選手とも言える。

天才ドリブラー、ヘスス・ナバスは、ボールタッチ、とくにスピードに乗った状態でのボール扱いが巧く、その切り返しで相手DFを置き去りにする。今シーズンのセビージャの攻撃にアクセントをつけている選手だ。しかし、ルイス・アラゴネス代表監督が招集しようと考えていた矢先に左ひざの半月板を損傷し、現在は戦列を離れている。一方のプエルタはすでに代表にも招集されている。

しかし、ヘスス・ナバスは精神的な問題を抱えており、スペインを離れ外国でプレーするのは今のところ厳しいと考えられる。一方のプエルタは出場機会を求めてエミレーツ・スタジアムに活躍の場を移すことも十分に可能。あくまでも噂の域に過ぎないが、今後の動きに注目したい。