札幌市立小学校に通っていた当時小学3年の男子児童が2021年、顔見知りの男子中学生から性的ないじめを受けたとして、市教育委員会がいじめ防止対策推進法の「重大事態」に認定していたことが4日、市教委への取材で分かった。市教委は8日に記者会見を開き、弁護士や大学教授らでつくる調査委員会の報告書の詳細を公表する。

 市教委によると、男子児童は、同じスポーツ少年団に所属していて、現在高校に通っている男子生徒から校外で複数回、体を触るように強いられるなどした。

 報告書では小学校の対応について「情報共有がなされないなど情報管理がずさんであり、適切な対応とは言いがたい」と指摘しているという。