[9.25 天皇杯準々決勝 神戸3-0鹿島 ノエスタ]

 天皇杯準々決勝でヴィッセル神戸が鹿島アントラーズを3-0で下した。神戸の天皇杯4強は優勝した19年以来で5年ぶり。10月27日に行う準決勝は京都サンガF.C.と対戦する。

 今年8月に8年半ぶりに神戸に復帰した33歳が、復帰後初先発の試合で初ゴールを決めて、チームを天皇杯ベスト4へと導いた。

 得点が決まったのは前半15分、右サイドに展開した神戸は、DF日高光揮が大きく蹴り上げたクロスボールにファーサイドにフリーで詰めていたMF森岡亮太が右足ダイレクトで合わせた。

 森岡は15年1月に神戸からポーランド1部のシロンスク・ブロツワフに移籍。その後、ベルギー1部のアンデルレヒトなどでキャリアを重ね、今夏8年半ぶりに帰国して神戸に復帰していた。

 これまで天皇杯の柏戦とACLEのブリーラム戦でベンチ入りしていたが、出場自体も初先発のこの日が復帰後では初だった。この日は過密日程を考慮して、FW大迫勇也やFW武藤嘉紀ら22日の新潟戦に先発した7人がベンチ外。ターンオーバーした試合で、ベテランがしっかりと結果を残した。

 神戸は後半38分にも相手を揺さぶるサイドチェンジを繰り返すと、FW宮代大聖の落としに走り込んだFW佐々木大樹が勝利を決定づける2点目を決める。さらに後半アディショナルタイム7分にはMF井手口陽介にも得点が生まれる。神戸が難敵・鹿島に快勝した。