「ポジションを失ってしまった」角田裕毅、予選好位置もスタートの出遅れが響く シンガポールGPはまたも不本意な結果に「かなり厳しかった」

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角田はシンガポールGPでもポイントを獲得できなかった(C)Getty Images

 F1第18戦シンガポールグランプリ決勝が現地時間9月22日に行われ、予選8位と好位置からのスタートとなったビザ・キャッシュアップRB(以下RB)の角田裕毅は、スタートで出遅れた影響もあり12位に終わった。マクラーレンのランド・ノリスが優勝、今季3勝目を飾っている。2位にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、3位にはマクラーレンのオスカー・ピアストリが入った。

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 予選で好パフォーマンスをみせ、シングルグリッドを獲得した角田は、自身も後半戦初ポイントへの意欲を示していたものの、スタートでポジションを落としたことで狙い通りのレースとはならなかった。1周目では3台にかわされ11位とつまずくと、以降は中団での走行を余儀なくされることに。途中、ソフトタイヤへの変更を試みレース終盤では一気にペースを上げるも及ばず、ポイント圏外でのフィニッシュを迎えている。

 予選終了時では角田に対し、入賞への期待も膨らんだ今回のレースだったが、またもポイントに届かなかった。英メディア『Pitpass.com』では、角田による悔しさに溢れたコメントなどが紹介されている。

 角田は今回のレースについて、「スタートでいくつか抜かれてしまい、大事なポジションを失ってしまったので、とても悔しいです。最初のスティントではできる限り頑張りましたが、ミディアムタイヤで33周目まで走るのはかなり厳しかったです」と語っている。

 また、シンガポールGPでは毎回セーフティカーが導入されてきており、今回も同様のシチュエーションが起こるものと想定していたとして、「セーフティカーが出れば私たちにとって良いチャンスになったかもしれませんがクリーンなレースだったため、それは起こりませんでした」などと振り返った。

 さらに、チームの車両責任者を務めるギヨーム・デゾトゥーのコメントも掲載。「私たちはアグレッシブな戦略をとり、ミディアムタイヤでロングランを試みたが、前のマシンについていくだけのペースが足りなかった」とレース内容を評価。他にも、「我々は間違いなく、直接のライバルたちと比べてペースが少し足りない。そのため、次回からの3連戦に向けて最善の準備をしながら、何が違っていたのかを分析していきたい」と述べている。

 過去2戦でリタイアを喫していた角田は、完走はしたものの不本意な結果でレースを終えることとなった。今季も残りは6戦、何とか前半の勢いを取り戻し、再びポイント争いに加わる走りを期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]