フォワード陣の相次ぐ負傷離脱で‘攻撃陣のコマ不足’という危機に直面しているバルセロナ。ブラジル代表での親善試合に出場するためにスイスに向かったロナウジーニョは、その滞在先でレオ・メッシ、そしてハビエル・サビオラの負傷による戦線離脱という残念なニュースを聞かされ、「選手にとってケガというのは最も悲しいニュースであり、それが友人に起こったことならなおさらだ」とコメント。しかし、「前に向かって進んでいくしかない」と言うロナウジーニョの言葉に彼の気持ちが集約されている。

「僕らはチームを信じているし、それが一番大切なことなんだ。チームが一丸となれば前に進んでいける」。

チームの危機にもいつものように前向きな姿勢を見せ、そしてバルサの持つチーム力に自信をのぞかせたロナウジーニョ

プレシーズンでしっかり準備できなかったロナウジーニョのフィジカルコンディションも特別メニューのかいあって、徐々に取り戻し理想の状態へと近づいている。前節のサラゴサ戦でもそれを印象づけている。

「今こそ僕らは落ち着かないといけない。僕はコンディションも良いし、改善されてきている。日を追うごとに良くなっていると感じているし、これでもっと良いプレーができるようになるよ。チームが勝って、ライバルに打ち勝つ力を見せつけられると僕は最高に嬉しい。それにファンの喜びが何よりなんだ。カンプ・ノウでファン喜ぶ顔を見ると大きなエネルギーが湧いてくるよ」。

これまでもチームのピンチを救ってきたロナウジーニョにさらなる期待と負担がかかるのは確かだが、完全復活の兆しも見え始めた彼が‘ゴール’という形でこれに応え、そしてバルサの攻撃を牽引していく。