新米が出た!けれど…まだまだ高い!なので【古いお米を新米にする方法】試してみた!え、マジ⁉

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管理栄養士のともゆみです。ようやく新米が出回り始めましたが、値段がなかなか落ち着かないですよね。そんな今だからこそ、知っておきたい古いお米でもおいしくお米が炊ける簡単裏ワザ。古いお米を新米並みにおいしくする方法があるんだそうです。テレビ朝日系列『ANN ニュース』で放送していました。今、家にお米があるならば、急いで新米は買わずに、そちらを先においしく消費してもいいのかも。

【新米シーズン】「無洗米」をとびっきり美味しく炊くには…いつもと違う水加減と「水に〇分浸す」だけ!試してみた

テレビ朝日系列『ANNニュース』で、「現在、全国の田んぼでお米の収穫が急ピッチで進められています」というニュースが流れてきました。ようやく新米が店頭に並び始め、なんとかお米を買えるようになりました。そんな待ちに待った新米のおいしい炊き方を取材していました。海鮮のお刺身など食べ放題のランチをやっている、お米をたくさん消費しそうなある飲食店では、お米の炊き方も大事にしているそうで、そこでお米は前日からお米と水を冷やしておいてから炊くそうです。

お米と水を冷やす⁉

料理研究家の島本美由紀さんは、取材した飲食店がやっていた、お米と水を冷やしてから炊く炊き方について次のように言っています。
「お米は最初に沸騰するまでの時間を長くして、じっくり炊き上げた方が、デンプンがしっかりと糖分に分解されるので、よりおいしく炊けて甘さも際立ちます」とのこと。

おいしく炊くには、炊く前に水温を低くして沸騰するまでの時間を長くするのがポイントのようですね。

また、新米を炊く場合の炊き方について「冷蔵庫に冷水があれば一番いい。水道水を使う場合は、お米を洗った後、氷をだいたい米2合に対して3つから4つのせて、水を目盛りのところまで注いでください。新米に関しては水分量が古米より多いので浸水時間は大体15分くらいで大丈夫です」とも。



新米の場合は、米に含まれる水分量が多いので、浸水時間が短くていいんですね。

古米は炊くときに調味料を入れる?

島本さんは他にも、去年産のお米も、ある調味料を加えることで新米の味に近づけると話しています。
「古米の場合は、甘味が薄れている場合が多いので、みりんや酒を入れてください。みりんや酒の目安は米2合に対して大さじ1加えてください。ツヤと甘味がプラスされて、おいしい炊き上がりになります」



そして、こんな調味料も。

「蜂蜜です。蜂蜜の場合は米2合に対して小さじ1加えていただければ、ほのかな新米に近い甘さとツヤが生まれて、ご飯は冷めてもおいしくなります」



それぞれの量を守って加えれば、調味料が悪目立ちすることなく、ぐっとおいしく仕上がるそうです。

蜂蜜を入れて去年米を炊いてみた!

米2合を洗い、2合の目盛りまで水を入れて、蜂蜜を小さじ1入れます。



去年米なので、1時間浸水してから普通炊飯しました。



炊き上がりをほぐしてみます。



あれ、全然ちがう!混ぜた感触がいつもと全く違いますね。ご飯がとてもほぐしやすいです。ねっとりとくっつかないし潰れないですね。なんというか酢飯をほぐしている感じで、ご飯の表面がしっとりとしています。では、お茶碗によそって食べてみますね。



甘い!



食べてみます。いただきます。…え、びっくりするほど甘いんですけど!蜂蜜の甘さなのか、口の中で蜂蜜の味を探しましたが、当然少ししか入っていないので蜂蜜感はありません。でもご飯がとにかく甘くなりましたね。これはすごい。混ぜたときに粘り気がない感じだったので、もしかして硬い仕上がりかなと思いましたが、そんなことはなく、むしろふっくらやわらかく炊けていますね。食感もいつもよりもちもちしています。ご飯1粒1粒がちゃんと立っていて、水分が纏わりついた感じでおいしいです。

冷めてからも食べてみました。



確かに冷めてもおいしいご飯です。若干もちもち感が増したような。色はちょっと黄色くなった感じがしますね。

蜂蜜を入れるとご飯がおいしくなる理由

炊飯の際に蜂蜜を加えると、蜂蜜に含まれる糖類のグルコースとフルクトースが米の内部に浸透し保水性を高め、水分を逃がさないため、ふっくらとしたご飯に仕上がります。さらに加熱されたアミラーゼという酵素が米に含まれるデンプンをブドウ糖に転化することで甘さが増します。

去年のお米を蜂蜜を入れて炊いてみたら、とっても甘くてふっくらおいしく炊けました。新米はもちろんおいしいですが、古米も工夫次第でおいしく炊けるんですね。焦って新米を買わずに今あるお米でしばらくはやりくりしようと思います。

※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。

<参考文献>
WEB
株式会社しげのや「はちみつの話し」
https://www.e-shigenoya.jp/honey/honey.html