スマホデビューは中学1年生が最多!保護者の不安も浮き彫りに 小中学生のスマホ利用に関する調査

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子育て・教育メディア『ソクラテスのたまご』を運営する株式会社SUIが、小中学生のスマホ利用に関するオンライン調査を実施し、その結果を発表した。この調査は2024年9月に行われ、200名の保護者からの回答が得られている。

調査によると、小中学生のスマホ使用時間に関して全体では「2〜3時間未満」が最も多く、32%を占めた。小学生に特化すると「1〜2時間未満」が30%となり、使用時間の減少傾向が見られる。これは、保護者が子どものスマホ利用についてより慎重になっていることを反映しているのかもしれない。

次に「スマホをどんなことに使っていますか?」という問いには、最も多く75%が「動画視聴」と回答し、YouTubeなどのプラットフォームが人気であることがうかがえる。続いて「コミュニケーション」と「ゲーム」がそれぞれ62%となり、子どもたちが多様な用途でスマホを活用していることがわかる。

保護者に「スマホデビューの学年」(※キッズケータイは除く)を尋ねると、「中学1年生」が22%で最も多い結果となった。約半数の家庭が小学校高学年から中学1年生の間にスマホを持たせていることがわかった。これは、子どもが成長するにつれ、スマホの必要性が増してくることを示している。

スマホを持たせる際の不安については、「トラブルや犯罪に巻き込まれること」が59%、「SNSでのいじめ被害にあうこと」が47%と多くの保護者が心配している。加えて、「スマホ依存になること」も50%に上り、様々なリスクを抱えていると認識されている。

実際にトラブルがあったとする保護者は15%で、具体的な内容としては「グループLINEでのトラブル」や「LINEの文面が間違って解釈されて、嫌な思いをさせてしまった」といった、主に友人とのコミュニケーションに関連する問題が挙げられた。

「スマホの使い方のルールを決めていますか?」との問いには、73%の保護者が「決めている」と回答している。具体的なルールとしては、以下のような内容が寄せられた。
- 使用時間帯の設定:1日4時間や21時以降は使用しない
- 使用場所の制限:リビングのみで使用する、寝る前はリビングに置く
- 課金の制限:ゲーム内課金はさせず、ネットショップ利用時は親の前で行う

これらの結果から、保護者は子どもたちのスマホ利用に対して積極的にルールを設け、安心して使える環境を整えていることがわかる。スマホは子どもたちにとって便利なツールである一方、リスクも伴うため、保護者の意識が重要であることが示された。

この調査の結果は、今後の子育てや教育方針に影響を与える重要な情報となるだろう。スマホ利用が増える中で、どのように子どもたちを守り、育てていくのか、今後の課題となりそうだ。

※詳細は、『ソクラテスのたまご』の記事をご参照ください。
https://soctama.jp/column/behavior/93688/

【調査概要】
 調査手法 :インターネットリサーチ
 調査地域 :全国39都道府県 
 調査対象 :小学生・中学生の子どもがいる保護者(20代:6名、30代:73名、40代:118名、50代3名)
 調査期間 :2024年7月16日
 有効回答数:200サンプル