バルセロナの若きクラック、レオ・メッシの才能にいたく惚れ込んでいるインテルのマッシモ・モラッティ会長。そのメッシを獲得することがモラッティ会長の夢であり、その夢の実現に向けていよいよ本腰を入れ始めたとイタリアの‘Corriere dello Sport’紙が報じ、カタランの有力紙‘Sport’、‘Mundo Deportivo’両紙がこれを取り上げた。

‘Corriere dello Sport’紙は、インテルは9000万ユーロ(約136億円)プラス、アドリアーノという破格のオファーをバルセロナに提示する用意があると伝えている。ワールドカップ後に引退したジネディーヌ・ジダンがレアル・マドリーに移籍した際に発生した7600万ユーロ(約115億円)がこれまでの移籍金の最高額となっているが、インテルがメッシ獲得につけた値段はこれを軽く上回り、史上最高額となる。しかもプラス、アドリアーノだ。モラッティ会長の並々ならぬ熱意が感じられる。

今のところバルセロナにメッシを手放すつもりはなく、メッシがバルセロナで長くプレーすることを望んでいると常に強調している。しかし、このメガオファーは検討するに値するオファーとも考えられ、さらにサミュエル・エトーの長期離脱によりセンターフォワード不足に悩むバルセロナは、アドリアーノに関心を示していること、また、ロナウジーニョの契約更新がこのオファーのカギとなるも同紙は伝えている。

バルセロナがチームの宝であるメッシをそう簡単に放出するとは考えにくい。それがお金のためであってもだ。とはいえ、何が起こるかわからないのがフットボールの世界。メッシを巡る移籍の噂はしばらく続きそうだ。

そのメッシだが、日曜日に行われたサラゴサ戦で左足の第5中足骨を骨折し、約3ヶ月間戦線を離れることになっている。