9月5日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、世界的な株安に関するニュースについて意見を交わした。

藤井氏「次の総理は非常に厳しい状況の中での差配が求められる」

8月急落からの回復局面にあった世界株に急ブレーキがかかった。米国株の大幅安の流れを受けて始まった4日の東京株式市場で、日経平均株価は歴代5番目の下げ幅を記録。景気失速を避けながらインフレを抑え込む世界景気の「軟着陸シナリオ」が本当に実現するのか、投資家が警戒姿勢を強めている。

4日の日経平均の終値は前日比1638円(4.2%)安の3万7047円。今年だけをとっても、8月5日(4451円安)、8月2日(2216円安)に次ぐ3番目の下げ幅となった。株安の勢いはアジアにも波及。台湾株が5%安、韓国株が3%安だった。

寺島アナ「世界的な株安ということなんですが、藤井さん、これはどうご覧になりますか?」

藤井氏「こうなるんですよ。なんでかっていうと、アメリカはずっと金利を引き上げてきていて、これから様子を見ながら金利を引き下げていくんですけども、その金利を上げていたことの悪影響っていうのがこれから出てきますから、こうなるだろうなということなんですよね。要するに、景気が悪くなるのを確認してから金利を下げてますから、だから半ば株価がこうやって下がっていくのはしょうがないっていうところではあるんですよね。そうなると、それに連動して日本も株価が下がるということになりますよね。さらにこれからアメリカが金利を下げてきますから、円高圧力がかかってきますから、これがまた株価を引き下げる。日本株においては引き下がることになりますから、次の総理がどなたになるかはまだわからないですけど、総理総裁っていうのは非常に厳しい状況の中での差配が求められるということになりますよね」