エンゼルス戦に「1番・DH」で出場したドジャースの大谷翔平【写真:Getty Images】

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敵地エンゼルス戦

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、敵地エンゼルスタジアムで行われるエンゼルス戦に「1番・DH」で出場。昨季まで6シーズン所属した古巣の本拠地に、公式戦で初めて“凱旋”となった。第2打席で同点タイムリー三塁打。思わぬ形でボールが止まり、米実況席からも笑い声が漏れていた。

 1点を追う3回1死一塁の第2打席。大谷は相手先発デトマーズの投球を右翼線にはじき返した。これがフェンス下部のくぼみにスポッとはまった影響で、右翼手アデルの処理が遅れる結果に。大谷は三塁に達した。エンゼルス側がチャレンジするも、判定は覆らず。大谷の同点三塁打の後、2番ベッツも続いて逆転となった。

 試合を中継した米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」では実況スティーブン・ネルソン氏が思わぬ展開に「アハハハ」と思わず笑い声をあげ、解説のエリック・キャロス氏も「ボールがすっぽ抜けて、オオタニは逃しませんでしたね。コーナーに打ったので球がそこに留まって出てきませんでした。でも彼のスピードならどっちにしても三塁打になっていたでしょう」と伝えていた。

 大谷はレギュラーシーズンでは移籍後初のエンゼルスタジアム凱旋。試合開始直前、大谷がグラウンドに姿を見せると、観客は騒然。第1打席で名前がコールされると、再び歓声が沸き起こり、観客はスタンディングオベーションを送った。

 試合前、球場の外野席奥に設置された巨大ビジョンでは、大谷のエンゼルス時代のユニホーム姿に「Welcome Back SHOHEI OHTANI」の文字が表示されるなど、異例の歓迎ムードとなっていた。大谷が打席に入った時にも、歓迎のビジョンが表示されていた。

 大谷は前日のダイヤモンドバックス戦後、米メディアの囲み取材で「今まで一番多くの時間を過ごした球場なので、自分にとって特別ですし、ファンの人の前でプレーすることも特別なこと。一生懸命頑張りたい」とエンゼルス戦について意気込んでいた。

(THE ANSWER編集部)