「犯罪に近い行為」『24時間テレビ』名物マラソントレーナー やす子への“胸触りセクハラ”への怒り告白

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やす子さんの走っている様子はずっとテレビで見てました。見事に完走されてよかったです」

こう胸をなでおろしたのは、『24時間テレビ』(日本テレビ系)の目玉企画であるチャリティマラソンのトレーナーを務めてきた坂本雄次さん(76)。

坂本さんは92年の企画スタート以来携わり、30年以上にわたって参加タレントを指導し、タレントと伴走する坂本さんの姿を見たことある人も多いのではないだろうか。

そんな坂本さんだが、先日本誌のインタビューで、今年の『24時間テレビ』から自らマラソントレーナー “卒業”を局側に申し出、練習などには携わっていないことを打ち明けていた。

とはいえ、プロデューサーは卒業したものの「タレント人生の中でも“これをやった”ということは永久に残ります。そういう意味でも楽しんでゴールしたときの達成感を味わってほしい。ゴールしたあとは新しい何かが見えると思います」と、今年のチャリティランナーを務めたお笑い芸人やす子(26)にエールを送った上で、局側からの誘いで会場である両国国技館まで応援に駆けつけると語ってくれていた。

台風10号によって、日産スタジアムの陸上トラックを周回してから国技館に向かうことを余儀なくされたやす子だったが、放送時間中の9月1日午後8時40分ごろに見事ゴール。そんな彼女の頑張りを坂本さんはどう見ていたのか、改めて話を聞いた。

国技館に駆けつける予定だったが、台風10号によって自宅付近で避難勧告が発令されたことによって、断念せざるをえなかったという坂本さん。まず、日産スタジアムの400メートルトラックを75周するという異例の試みを完遂したやす子を労った。

「最初の日産スタジアムでの走りは辛かったと思いますよ。路面は走りやすいのですが、景色が変わらないというのは辛いです。

今回、私はミーティングに出てないのでわかりませんが、例えば多摩川の河川敷など、慣例的に事前に40キロほど稼ぐためのコース作りをしています。ご本人の気持ちを推測すると単調にずっと走るのは辛いでしょうから、最終的に公道に出れたことでメンタル的にはよかったのではないでしょうか」

自身も18歳まで児童養護施設で過ごした経験を持ち、全国の児童養護施設への寄付を募るため、ハードな大役に挑戦し、見事成し遂げたやす子。そんな彼女には全国から応援が寄せられたが、“水を差す”出来事が。

それはゴールまで残すところあと400メートルとなった時のこと。沿道には声援を送る人たちが多数集まっていたが、手を伸ばしてやす子の右胸に触れた男性の姿が中継に映し出されたのだ。

やす子も一瞬動揺するような表情を見せたものの、すぐさま切り替えていた。この男性の行為が故意か偶然かは現時点で定かではないものの、この瞬間はたちまち拡散され、マラソン中の“セクハラ”として大炎上することに。

坂本さんも怒りをにじませながら言う。

「長時間頑張って疲れている彼女に対して、あのような行動は言語道断です。あれは犯罪に近い行為だと思いますよ。

限界のなか、もう少し頑張ればゴールできるんだという心境でいるんだということを沿道の応援者には理解していただきたいと思います」

ネット上では、日本テレビ側に対して、こうした行為を許すような状況だったことを批判する声も少なくない。同局は本誌の問い合わせに対して、「ランナーに向けて手を伸ばした方がいましたが、並走していたガードランナーが対応いたしました。警備に関しては、所轄の警察と連携し警備体制を組んでおりました。また、ランナーと沿道の皆さまの安全を守るため、当該エリアはロープを張ったうえで警備員を配置し複数のガードランナーが並走しておりました」 と回答している。

ただ、30年以上指導してきた坂本さんは、局側の対応に疑問を抱くところもあるようだ。

やす子さんについてるガードランナーはタレントランナーよりもう少し前方を走り、不穏なギャラリーから守る動きをした方がランナーをギャラリーから守れたのではないでしょうか。ネットでも批判されていたので今回のチームは反省材料にすると思いますが、ガードして走っている人は自覚してほしいですね」

そうしたトラブルに見舞われつつも、くじけることなく時間内に完走したやす子に対して、坂本さんは心からのエールを送る。

「タレントさんの人生の中でもこのようなチャンスをいただけるのは選ばれた人ではないとできない。その中に身をおけたことは幸せだと思うし貴重な経験、財産になったはずです。これからの活動なかで活かされるのではないでしょうか。おめでとう。お疲れ様でした」