どうすればいい? 早食いの夫が「1時間かけて作った料理を5分で食べる」 妻の嘆きに注目集まる

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せっかく手間ひまかけて作った手料理を、何のありがたみもなく即行で食べられるのは悲しい。はてなブックマークに9月初め、「1時間かけて作った料理を5分で食べる夫」という投稿があった。投稿者はタイトル通りの夫の行動に「モヤモヤしてる」という女性だ。

「夫は食事中一切口を利かず、ご飯を流し込むように食べる」

といい、それなりの量を作ってもたいてい5分で食べ終わるそう。妻としては「行儀的にもあまり良くないから止めた方がいいよ」などとたしなめるが、夫は

「のろのろ飯を食うのは仕事ができない奴のすることだ」

と反論し、「聞く耳を持たない」と嘆いている。(文:篠原みつき)

「夫は味にも無頓着で『美味しい』と言われたことがほとんどない」

ここまではっきり反論されるともう何も言えないのかもしれない。投稿者は「夫の言い分も分かるけどプライベートはゆっくり食事してもいいと思うし、早食いは体にも悪いと思うから止めてほしい」と書きつつ、「というか本音としてはもっと味わって食べてほしい」とも漏らしている。

「夫は味にも無頓着で『美味しい』と言われたことがほとんどない。食べ終わるとすぐにごちそうさまって言って席を立って私がキッチンで片付けをしてる間には、寝転がってスマホを触ってる」

食事中にゆっくり会話を楽しむどころか、腹が立つほどの「我関せず」ぶりがうかがえる。投稿者は諦め半分で「最近何だかため息が増えた気がする。夫は気付いてくれるだろうか」と寂しげに投稿を終えていた。

筆者も毎日家族の食事を用意する立場として、このモヤモヤはよくわかる。特に手間ひまかけるつもりは無くても、料理というのは時間や労力がそれなりにかかるものだ。

買い物して献立を考える所から始まり、「野菜を洗う→材料を切る→煮るor炒める→適切な味付け→盛り付け」などの一連を家族分で2〜3品やると、毎回1時間近くはかかってしまう。早食いは仕方ないとしても、感謝どころか何の会話もなく、ただ「食べるだけ」なら、ため息も出るというものだ。

身近な問題だからか、この投稿には500近いブックマークがつき、多くの人がコメントを寄せていた。中でも共感を集めたのは

「『もっと味わって食べてほしい』『美味しかったら、美味しいと言ってほしい』という会話をすべきなんじゃないかと思う。恐らく察してくれることはない。コミュニケーションを取らないと溝は深まるばかり」

「どうせ味など気にしないのだから調理コスパ下げていったら」

一方で、コメント欄には少数だが夫の立場にもなって意見を出す人もいた。

「実際問題、コレを逆の立ち場で考えると、不必要なコストをかけて、過大なリターンを要求される、という価値観の対立であり、どっちが良いとも言えない」

善悪ではなく、どう折り合いをつけるかだと指摘していた。確かに夫婦はお互いに多少は妥協し合わないと、家庭生活が殺伐としたものになってしまう。ほかには

「どうせ味など気にしないのだから調理コスパ下げていったら」「料理は自分の分だけ作って、夫にはカロリーメイトでも出しといたら」

などのアドバイスも。モヤモヤするくらいなら料理作りを諦めて、「割り切れ」というわけだ。

ただ、投稿者は早食いもさることながら食事中や後のコミュニケーション不全に不満と寂しさを抱えている。本当に妻のやる気が無くなって手抜きばかりになる前に、夫が料理をする人の苦労に少しは気が付くといいのだが。

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