井上尚弥に敗れたTJ・ドヘニー【写真:中戸川知世】

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世界スーパーバンタム級4団体防衛戦

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は3日、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との4団体防衛戦で7回0分16秒TKO勝ちした。前日計量から11キロ増量したドヘニーは6回に腰を痛めて戦意喪失し、棄権。会見には姿を現さなかったが、ドヘニーをプロモートするショーン・ギボンズ氏は控え室の痛々しい姿をXに投稿した。

 ギボンズ氏がXに投稿したのは試合後、控え室の椅子に力なく座り込んだドヘニー。背もたれに肘をついて動けず、体を支えるのがやっと、という様子だ。「背中? 坐骨神経痛か何か?」と痛みの原因を問われると、本人は「骨盤の上の筋肉だ」と打ち明けた。「脚が使えなかったんだ。踏み込もうとしたんだけどダメで、もう一度踏み込もうとしたけど無理だった」と痛みを告白した。

 X上には海外ファンから「マジか。それは残念だ」「彼のリアクションからすれば辻褄が合うね」「過度な警戒によって後ろ足に常時負荷がかかりすぎていたのかもね」「不運な結末だ」「この男に敬意を示すよ」などの反応が寄せられた。

 その後に行われた会見にドヘニーは出席せず。代わって、ヘクター・バミューデス・チーフトレーナーは「怪我の状態は今は大丈夫だ。医師の診断を受け、休んでいるところ」と説明。「7ラウンドの怪我のように見えるが、6ラウンドで痛めていた。神経が痛んでいたと思う。7ラウンドで痛みが出た」と説明。プロモーターのマイク・アルタムラ氏は、ドヘニーからのメッセージとして「もし、明日6ラウンドの続きができるならやってみたいくらいの思いでいる」と伝えた。

(THE ANSWER編集部)