イタリア半島最南端に本拠を持つセリエAレッジーナが10日、CONI(イタリアオリンピック委員会)に対して怒りを爆発させた。

先月27日のCONIによる仲裁裁判の結果、各クラブに対し軒並みペナルティ軽減が言い渡されていた。だが、いつまで待ってもレッジーナとアレッツォ(セリエB)へのボーナスはない。ユベントス、ラツィオ、フィオレンティーナ、ACミランへの判決が終わり次第、レッジーナとアレッツォに取り掛かると見られていた当初の予定は12月15日へ順延。注目度の高い名門クラブへの仲裁がスムーズに行われたのに対し、プロビンチャ(地方・弱小)クラブはイタリア十八番の“先延ばしの刑”にあっている。この現状に温厚で知られるレッジーナ副会長ジャンニ・レモがぶち切れた。「いったいいつまで待たせる気だ。他クラブと比べて、我々レッジーナに対する彼らの扱いは酷すぎるぞ!!」と声を荒げてCONIを批判した。

「−15」ポイントで開幕を迎えたレッジーナは現在3勝4敗3分けで勝ち点「−3」。順位こそ最下位だが、ここまで勝ち点「12」を稼ぎ、開幕当初の“間違いなくB降格”予想を覆す頑張りを見せている。「マッツァーリ監督の手腕が光っているからいいものの・・・」と唇を噛んだレモ副会長、緊張の糸が途切れる前に仲裁判決ボーナスが届かなければ、チームは一気に壊滅する。


<10月27日の仲裁判決結果>
ユベントス:+8により「B降格−9」
ラツィオ:+8により「−3」
フィオレンティーナ:+4により「−15」
ACミラン:変動なしで「−8」