オランダではバルセロナのフランク・ライカールト監督が来年の夏にもバルセロナを退団し、オランダ代表の監督に復帰するという噂が浮上していると、10日付けの‘Mundo Deportivo’紙が報じた。

現在、同国代表の監督はマルコ・ファン・バステンが務めており、オランダサッカー協会(KNVB)とも2008年まで契約を結んでいるが、この契約を全うするという保証はどこにもない。ACミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長は、カルロ・アンチェロッティ現監督の後任としてライカールト監督の招聘を望んでいたが、ライカールト監督自身すぐにカルチョの世界に戻ることは考えておらず、ファン・バステン監督をACミランに迎え入れるという目標に切り替えたとされている。そして、そのファン・バステン監督の後任としてユーロ2000でオランダ代表を率いた経験のあるライカールト監督の名前が挙がっているというわけだ。

ライカールト監督は、2003年の夏に4年契約でバルセロナの監督に就任し、この間にリーガ2連覇、そして昨シーズンはチャンピオンズリーグも制覇している。2005年には2009年までの延長契約を結んでいるが、オランダではライカールト監督が来シーズン、バルセロナで続けることはなく、バルセロナでのサイクルも4年で終止符を打つのではないかとも噂されているようだ。

さらに同紙は、ライカールト監督の後任候補として、ファン・バステン代表監督、PSVアイントホーフェンのロナルド・クーマン監督が有力であるとし、第3オプションとしてヘタフェのベルント・シュスター監督の名も挙げている。

ライカールト監督の代表監督復帰説は今のところあくまでも噂レベルの話ではあるが、これからもこの話題は続きそうだ。