ロナウドは、カペッロ監督の扱いにうんざりしているし、それはカペッロ監督も同じ。レアル・マドリーにおけるロナウドの立場は日を追う毎に危ういものとなっているのが現実だ。7日にもスペインのラジオ番組に出演したカペッロ監督は「ロナウドが調子を取り戻すためにBチームでプレーさせる」とまで発言し、もはや2人の関係も修復しがたいところまできていると言っていいのかもしれない。この好転しない状況に対し、ロナウドとしては冬の移籍マーケット期間中にレアル・マドリーを去ることも視野に入れていると考えられる。

そこへきて、なぜか沸き起こった『ロナウド、バルサに復帰』説がスペインのメディアを騒がせている。この噂についてロナウジーニョは「ロナウドはフットボールの歴史の中でも偉大な選手の1人だし、彼とプレーするのは素晴らしいこと」、そしてエトーも「もし彼がバルサに来たら良いことだと思うよ。彼は偉大な選手だし、チームにとっても良いと思うよ」と2人とも好意的に捉えているようだが、それはリップサービスの一つとも考えられる。エトーの負傷離脱でセンターフォワードの必要性を感じているバルサではあるが、そのエトーもあと数ヶ月で復帰するだろうし、ロナウドをバルサに復帰させるというプラン自体バルサにはない。ロナウドがバルサの求めるセンターフォワードではないこともはっきりしている。‘SPORT’、‘Mundo Deportivo’といったカタランの有力紙も「No,Gracias!(いや、結構)」と報じ、この噂をはねつけている。

突如降って湧いたロナウドのバルサ復帰説は、現実的に考えてもあり得ない話と思えるし、単なる噂でしかないようだ。