CHiCO、1stアルバム『CONTiNUE』発売記念トークセッション[CHiCO×FLOW]公開!CHiCOとFLOWが歩んできた音楽人生がここで交わる!
CHiCOファン待望のソロ1stアルバム『CONTiNUE』は、豪華アーティスト/クリエイターとの様々な楽曲コラボレーションが話題に!そのリリースを記念して、参加アーティストとのクロストークをお届け。まずは、CHiCO×FLOWコラボ曲「我物語」で作詞とボーカルを担当したFLOWのKOHSHI、作曲・編曲を担当したTAKEが登場!楽曲制作、レコーディングの裏側と、初めてライブで共演した「FLOW THE FESTIVAL 2024」のエピソードを語ってもらった。
INTERVIEW & TEXT BY 阿部美香
CHiCOの歌声は男前!?FLOWが感じたボーカリストとしての魅力
――今回、楽曲提供に留まらず、ガッツリとCHiCO×FLOWコラボが実現したのが「我物語」(われものがたり)。FLOWさんは色々なアーティストとコラボレーションされていますが、女性シンガーと一緒に歌うコラボは珍しいですね。
TAKE そうですね。Wyolicaのazumiさんとの「陽だまり」以来だと思うので、15年以上ぶりになりますね。
CHiCO 光栄です。今回は、私が大好きなアーティストさんに楽曲をお願いしたくて、FLOWさんとコラボができたら!という願いが叶いました。
TAKE いや〜、話をいただいたときは本当に嬉しかったですね。ちゃんとCHiCOちゃんとお話しさせていただいたのは、多分去年の“NARUTO THE LIVE”の会場だったと思いますけど、「ずっとFLOWを聴いていました」って言ってくれたことがまず嬉しくて。音楽をやっている同士としても、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のOP主題歌で、CHiCO with HoneyWorksの「我武者羅」のあとに、我々の「GOLD」という曲でリレーを繋がせてもらったご縁もあってね。もう本当に「我武者羅」が良すぎたんで、生で聴けて良かったなと思いました。
CHiCO そう、ずっとおっしゃってくれていたんですよね、「我武者羅」のことを。それも光栄でした。
KOHSHI 僕もCHiCOちゃんの歌を聴かせてもらったのは“NARUTO THE LIVE”が初だったんですけど、もう『NARUTO』の塊を、歌で思いきり爆発させているのが印象的でした。
TAKE そう、意外だったんですよね。僕はCHiCO with HoneyWorksさんの曲も色々聴かせていただいていたんですけど、HoneyWorksさんがボカロPだということもあって、すごく今っぽい、若い世代の人にギミックが刺さりそうなキャッチーなイメージが強かったんです。まさに令和の人たちだなと。でも「我武者羅」はすごくロックな歌だったので、CHiCOちゃんは非常に色んな歌い方ができる器用なボーカリストという印象でした。
KOHSHI 歌い方がすごくストレートですよね。しかも声の響きがめちゃくちゃいい。女性でああいう発声の方を初めて聴いた気がします。実際、「我物語」のレコーディングや、6月にシークレットゲストして出てもらった“FLOW THE FESTIVAL 2024”で隣で歌わせてもらって、とても男前な歌声だなと改めて感じたんですよ。僕も、CHiCOちゃんにちょっと影響受けましたよね。
CHiCO えー、まさか!そんなふうに言っていただけると、困っちゃいます。私のほうこそ、小学生で「GO!!!」を初めて聴いて大好きになって、アニソンフェスでただのファンとしてライブを拝見していたFLOWさんとコラボができたなんて、まだ夢のようで現実味がなくて!
KOHSHI もう一緒にステージに立ったんですけどね(笑)。
CHiCO そうなんですけど、まだ「まさか!」ってどこかで思っています(笑)。
TAKE そういう話を聞くと、僕らももう20年以上やってきているんだなと実感しますね。
「我物語」のテーマは“ライブアンセム”になる“交差する音楽人生の物語”
――「我物語」を書くにあたって、CHiCOさんからはFLOWさんの「GO!!!」やFLOW×GRANRODEOさんの「7-seven-」のような雰囲気の曲を、というリクエストがあったそうですね。
TAKE はい、非常に明確な指標があって、ライブアンセムになるブチ上がり曲を、今までにない形で作りたいというお話だったので、曲も考えやすかったですね。まずメインのメロディをCHiCOちゃんとKOHSHIが掛け合い、サビはハモリで合流する。まさにコラボで2組が交差するようにですね。そこにKEIGOのラップが乗って……と、打ち合わせさせていただいた段階からパッと思いついたので、そこから広げていった感じです。ボーカルが3人いますけど、自分の中でも明確に棲み分けができていたので、それを素直に音に落とし込んでいきました。
CHiCO 最初からKEIGOさんはラップで、と決めていたんですか?
TAKE うん、そうですね。それぞれのボーカリストの持ち味が表現できたらいいなと思ったので、単純に3人が入れ替わり立ち替わり歌うよりも、役割を決めて曲に色を添えてもらえたらと。しかも実際にCHiCOちゃんが生で歌っている姿も見ているので、ライブのイメージも持てましたしね。すんなり制作に入れましたよ。
――KOHSHIさんは作詞を担当されましたが、どのようにこの曲の世界観を考えていかれましたか?
KOHSHI リモートで最初に打ち合わせをさせてもらったときに話していたんですが、FLOWは20周年だったし、CHiCOちゃんもソロになって環境が変わった。お互いに節目を迎えていて、そういうタイミングでのコラボということで、出てきたワードが“ライフ・イズ・ストーリー”、人生の物語だったんですよ。それも自分の人生というよりは音楽人生ですね。それぞれが歩んできた音楽人生が、ここで重なるイメージだったので、そこから歌詞を書き始めましたね、ロードムービーになぞらえて。
CHiCO だから映画っぽい言葉がたくさん出てくるんですね。
KOHSHI そう。もちろんね、お互いすべてが順風満帆でここまで来たわけでもないと思うんですよ。だから人のことが羨ましかったり、大ピンチがやってきたりするけど、胸張って生きようと。サビでお互いが歌うパートにも、しっかり“私”と“俺ら”がいるし。だから書きやすい曲でした。
TAKE メロの歌い分けもハモも、CHiCOちゃんとKOHSHIのキーのレンジに合わせて、最初から狙い撃ちでしたし、そこも書きやすかったと思いますよ。
CHiCO 緻密に!すごい!
TAKE さすがにね、20年間2人ボーカルの曲を作ってるんでね(笑)。
CHiCOがKOHSHIと共作した歌詞に込めた想い
――そんなKOHSHIさんの歌詞の後半、落ちサビのパートに、CHiCOさんの作詞がフィーチャーされました。
CHiCO ……すごく難しかったです(苦笑)。
KOHSHI ・TAKE あははは!(笑)。
CHiCO 1番、2番と物語が続いてきて、私が担当したパートはラスサビに向けてのまとめの部分になるから、どうしたらいいんだろう?って。でも、お互い違う道、物語を歩んできた者同士が今、令和になって重なって、 コラボという形で楽曲が爆誕しようとしているから、私たちの楽曲で周りが震撼すればいい。バズるくらいの大きな影響を与えるきっかけになればいいなと思って、今のフレーズになったんです。それにプラスして、『NARUTO』の物語にも重なって。
TAKE ほぉ……。
CHiCO お互いの生き方があり、私はどうやってCHiCOになったかな、FLOWさんはどうやって20周年を迎えていったのかな?と色々考えたなかで、“拳”を合わせるというワードも出てきました。
KOHSHI 俺も、その落ちサビは大事なパートだと思ったし、それ以外のところは本当にすんなりできたんです。だったら、まさに今話してくれていたようなことを、CHiCOちゃんが表現してくれたら、なおさらこの曲が意味があるものになるなと思って、お任せしました。
CHiCO 嬉しいです。
KOHSHI 書いてくれた歌詞を見たとき、歌声同様、男前だな!って思いましたよ。ここで“拳”入れてくるんだって(笑)。
CHiCO ナルトとサスケが、拳じゃないんですけど、指や腕を交差するシーンのイメージもあったし、私もKOHSHIさんもKEIGOさんも、マイクを拳のように握って歌う。目の前の壁をぶっ壊して、新しい世界をパーンと開ける拳のイメージもあったから、どうしても入れたかったんです。
KOHSHI なるほどね! やっぱり発想も男前だなぁ、CHiCOちゃんは(笑)。
FLOWが全員でコーラスに参加!「我物語」レコーディング秘話
――「我物語」はレコーディング風景がMVとして公開されていますが、FLOWさんが全員集合してくださった豪華な映像になりましたね。
TAKE スタジオワークも非常にスムーズでしたね。せっかくガッツリコラボになるわけだから、うちの楽器隊もちゃんと参加したくて。ドラムはイワちゃん(IWASAKI)が叩いて、ベースはごっちゃん(GOT’S)に弾いてもらったんで、コーラスも全員で録りたいよねと、6人でブースに入ってせーの!でやったっていうのは、結構こだわったポイントですね。
CHiCO マネージャーさんから、ボーカルレコーディングにFLOWが皆さんでいらっしゃいますと連絡が来たときは、「えーっ!?」ってなりました(笑)。
TAKE 面倒くさいのが来るぞと(笑)。
CHiCO とんでもない!本当にお忙しいなかだったので申し訳ないし、私、そんななかでちゃんと歌えるのかな?って、とにかくビビってました(苦笑)。
TAKE でもリラックスして見えましたけどね。
KOHSHI ライブも堂々としてたし。
TAKE スタジオでも、お稲荷さんパクパク食べてたし(笑)。
KOHSHI そういうとこも、男前だなと思って見ていました(笑)。
CHiCO いやー、恥ずかしいです!(苦笑)。
――ボーカルディレクションはTAKEさんがやられていましたが、CHiCOさんにはそういう経験もレアですよね。
CHiCO TAKEさんのディレクションは、すごく体育会系な感じがしました。CHiCO with HoneyWorksでは、細かい指示が多かったので、自由に歌わせてもらっていると、逆に「何も言われずOKしていただけたけど、本当に大丈夫なのかな?」と不安になったりして……。
TAKE そうだったんだ。割と自分は、勢いだったり、ノリの流れで録っていくほうが、気持ちが音に乗ると思っているので、長めに録っていくことが多いんですよ。
CHiCO でもそのおかげで、コラボだからこそ思いきり歌えましたし、最後まで集中できてすごくやりやすかったです。TAKEさんが「いいね〜、次行こう!次!」ってすごくテンポよく仕切ってくださったのも、私にとってはなかなか経験してこなかったことなので、すごく勉強になりました。
TAKE それはもうね、聴いて盛り上がったらそれでしょ!ってことだし、CHiCOちゃんからもそういうテイクがバンバン上がってきたから、こっちも嬉しくなりましたよね。
――IWASAKIさんやGOT’Sさんは、どうおっしゃっていましたか?
TAKE ごっちゃんは、素早いスケジュール感に驚いていましたね。歌入れをしたのが6月の頭で、月末の“FLOW THE FESTIVAL 2024”で一緒にやることが、そこで決まったから、「え?もうライブでやるの? リハいつやるの?」って(笑)。
KOHSHI マジ、ビックリした(笑)。
TAKE でもそのおかげで、ライブ本番も出来たてホヤホヤの熱量が伝わったと思いますよ。CHiCOちゃんのアルバムの告知を見ていた人は、もしかしたらシークレットでコラボ曲をやるんじゃないか?って予想してた人もいたみたいですし。
CHiCO みんな盛り上がってくれて、良かったです。
TAKE 本当に超ヤバかったですよ。初めて聴く曲なのにすごい盛り上がりで、後半はみんなUO焚きまくってるし、初見なのにみんなすごいなと、俺らも驚きました。
CHiCO 私はすごくドキドキしました。今だから言えますけど、「我物語」ってイントロなしで私の歌から始まるじゃないですか。あの日のライブでは、KEIGOさんが曲振りをしてくれて歌い出したんですけど、スタジオリハーサルのときには、その繋ぎを私もしっかりとは確認してなくて。
TAKE シークレットゲストだったんで、当日の会場リハーサルもできなくて、ほぼぶっつけ本番だったんだよね(苦笑)。
CHiCO イヤモニの中にいきなりカウントが流れてきたので、ここで入っていいのかな?歌っていいのかな?ってビビっていたので、合わせることができて、ホッとしました。
KOHSHI 俺は隣で、バッチリ合ったけどよく今ので入れたな!って感心した。俺だったら絶対嫌だもん、自分の歌から始まる曲なんて(笑)。
TAKE CHiCOちゃんが、度胸のある男前だっていう証拠ですね(笑)。
次はぜひ「GO!!!」をコラボで歌いたい!
――素敵な初コラボを実現した2組ですが、もしまたCHiCOさんとFLOWさんが一緒に何かできるとしたら、今度はどんなことをやってみたいですか?
TAKE 楽曲を作るんだったら、バラードチックな曲ですかね。ミディアムテンポもいいと思いますし。FLOWも色んなバリエーションの曲をやりますけど、CHiCOちゃんも色んな歌い方ができるので、それぞれの違う引き出しが発揮できたら面白いかなと思いますね。
KOHSHI CHiCOちゃんは、何かやりたいことあります?
CHiCO まずは……ライブで一度でいいから「GO!!!」を一緒に歌いたいです!女性と一緒に歌っているところはあまり観たことがなくて、2年前に幕張メッセであった“SACRA MUSIC FES. 2022”を観に行ったとき、藍井エイルさんとコラボされていたのが、めちゃめちゃ羨ましかったので!
TAKE そういえば、レコーディングのときでしたっけ?勝手に『NARUTO』シリーズに関わる何かの曲を一緒にできたらいいね!って話をみんなでしましたよね。
CHiCO しました!本当はシリーズに関わるアニメの主題歌が一番ですけど、せっかくFLOWさんとのご縁をいただけたので、イメージソングのような形でも何でも『NARUTO』とFLOWさんとのコラボが、いつか実現したら幸せです!
TAKE 「我物語」もまたライブで一緒にやりたいですしね。
CHiCO はい、それももちろん!これからもよろしくお願いします!
●リリース情報CHiCO 1stアルバム
『CONTiNUE』
7月31日発売
【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】
価格:¥6,800(税込)
品番:SMCL 903〜904
仕様:トールデジパック、三方背ケース付属、フォトブックレット同梱
フォトブックレットには CHiCO新規撮り下ろし写真と、2024年2月23日にKT Zepp Yokohamaにて行われた、LAWSON presents CHiCO 1st Zepp Live 2024 “PORTRAiT”のライブ写真も多数掲載︕
【通常盤(CD only)】
価格:¥3,300(税込)
品番:SMCL 905
<CD>
01. エース / Music by DECO*27
作詞・作曲:DECO*27 (OTOIRO) 編曲:tepe(OTOIRO)
02. インパーフェクト / Music by MOMIKEN・UZ(SPYAIR)*新録曲
作詞:MOMIKEN 作曲・編曲:UZ
03. Noel / Music by 片岡健太・小川貴之(sumika)*新録曲
作詞:片岡健太(sumika) 作曲:小川貴之(sumika) 編曲:遠藤ナオキ(HOVERBOARD)
04. fam! / Music by 大塚 愛(aio)
作詞・作曲:aio 編曲:aio × hiroo
05. TRUE BLUE SKY
作詞:CHiCO 作曲・編曲:川崎智哉
06. Butterfly Night / Music by 中村未来(Cö shu Nie)*新録曲
作詞・作曲・編曲:中村未来(Cö shu Nie)
07. Noise Cancel / Music by jon-YAKITORY *新録曲
作詞・作曲・編曲:jon-YAKITORY
08. Goin Goin / Music by ひびね。*新録曲
作詞・作曲・編曲:ひびね。
09. エンパシア / Music by 白神真志朗、堀江晶太
作詞:白神真志朗 作曲:白神真志朗、堀江晶太 編曲:堀江晶太、白神真志朗
10. HiGHLiGHT / Music by tepe *新録曲
作詞・作曲・編曲:tepe(OTOIRO)
11. 我物語[CHiCO×FLOW] / Music by FLOW *新録曲
作詞:KOHSHI(FLOW) 作曲・編曲:TAKE(FLOW)
12. 光のありか
作詞:CHiCO、SHIBU 作曲・編曲:SHIBU
<Blu-ray>
01.光のありか
02.TRUE BLUE SKY
03.たがため
04.駅
05.真夜中エスケープ
06.イバラヒメ
07.エース
08.エンパシア
09.寄り道
10.Prelude Romance
2024.2.23 KT Zepp Yokohama
LAWSON presents CHiCO 1st Zepp Live 2024 “PORTRAiT”より
●ライブ情報
LAWSON presents CHiCO 1st Zepp tour 2024 “CONTiNUE”
8月6日(火) Zepp DiverCity(TOKYO)
8月12日(月・祝) Zepp Sapporo
8月17日(土) Zepp Fukuoka
8月18日(日) Zepp Namba(OSAKA)
8月31日(土) Zepp Nagoya
9月16日(月・祝) KT Zepp Yokohama
チケット一般発売:6月29日(土)10:00〜
関連リンク
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