誤審問題に悩まされ続けるACミランに7日、更なる災難が訪れた。クラブ、代表で中盤を支えるMFジェンナーロ・ガットゥーゾ(28)の長期離脱が判明した。先日のセリエA第10節対アタランタ戦での負傷を、精密検査を行ったマルテンス医師は「外科手術はなんとか避けられた。だが、左膝球関節付近の連結部分を捻っており、長期離脱は避けられない」と診断、復帰予定は1月頃と発表した。

ベスト布陣4−3−1−2の中盤右を担当するガットゥーゾは闘志溢れるプレイで味方を鼓舞、今やチームに欠かせない存在となっている。欧州CL、イタリア杯と過密日程にあるACミランは、少なくとも今後12試合を“闘犬”ガットゥーゾ抜きで挑まざるを得ない厳しい年末を迎える。開幕前のスキャンダル判決で一人勝ち状態となったACミランに対する風当たりは強く、先日の仲裁判決ではACミランのみペナルティ軽減なしと言い渡されている。誤審問題も関係者による“陰謀説”との報道も浮上しており、窮地に立つACミラン。「陰謀説?自分は陰謀などとは言っていない。ピッチ上で起きたことを述べているだけだ」と憤るアンチェロッティ監督に、この時期でのガットゥーゾ離脱はあまりにも痛い。