レアル・マドリーのカペッロ監督とミヤトビッチSD(スポーツディレクター)は、エメルソンやディアラとタイプの違うミッドフィルダー、つまり攻撃的ミッドフィルダーを獲得することで意見は一致している。レアル・マドリーに中盤でボールをコントロールし前線にボールを供給できる選手が不足しているのは明らかで、冬の移籍マーケット期間中で補強したいと考えているようだ。

レアル・マドリーが獲得を狙っているのはボカ・ジュニアーズ所属のアルゼンチンの至宝フェルナンド・ガゴ(20)。‘レドンド2世’の呼び声高いガゴは、プレーをオーガナイズする能力に加え得点力もある選手で、レアル・マドリーに必要な選手と言える。この10月にもガゴ獲得に乗り出し、交渉を始めたと報じられていた。その後目立った動きはなかったが、冬の移籍マーケットに向け本腰を入れ始めたようだ。

また、カペッロ監督は、センターバックの補強を優先課題として考えており、ASローマ所属のフランス人CBフィリップ・メクセス(24)に注目している。メクセス獲得には1050万ユーロ(約15億7800万円)かかる上、今シーズン、ASローマですでにチャンピオンズリーグに出場しており、例え獲得できたとしても、レアル・マドリーでチャンピオンズリーグに出場することはできない。チャンピオンズリーグに出場していない選手の中でカペッロ監督のお眼鏡にかなう選手はいないとも考えられ、センターバックの補強は厳しいと見られる。

いずれにしても、冬の移籍マーケット解禁に向け、レアル・マドリーの動向に注目が集まるのは確かだろう。