夏の炎天下でも「車内が暑くならない」ボディカラーは何色? 洗車しなくても汚れが目立たない“便利なカラー”とは?

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ボディカラーによってさまざまな特徴がある!?

 クルマを購入する時、グレードや装備選びなどと同様に、ボディカラーも選択する必要があります。
 
 どのクルマもさまざまなボディカラーがラインナップされており、クルマの印象が大きく変わる要素となっていることから、色選びで悩む人も多いのではないでしょうか。
 
 一体どのようなボディカラーを選んだら良いのでしょうか。

夏に車内がアツくならないボディカラーは何色?

 昨今は夏の気温が異常に高くなる傾向にあり、直射日光に照らされたクルマのボディは触ると火傷してしまうほど熱くなります。

【画像】「えっ…!」これが「夏に暑くなりにくいクルマ」です!(30枚以上)

 さらに、ボディカラーによって日光による車内温度の上昇に違いが生じるのですが、夏に熱くなりにくいクルマの色は「白」や「薄い色」です。

 これは、色によって光が吸収反射する波長が異なるためです。吸収された光は熱へと変わり、反射した光は大気に散乱されます。

 そして、白は光の大部分を反射するので熱の吸収が少なく、クルマの温度が上がりにくい色とされているのです。

 反対に黒は光の大部分を反射せずに熱として吸収するため、温度が上がりやすい色と言えるでしょう。

 さらに、クルマを下取りに出した時に高く売れるクルマの色も決まっています。それは「白」と「黒」です。

 特に白の人気は圧倒的です。2022年のクルマの人気の色の調査結果で1位「白」(38%)、2位「黒」(18%)という結果が出ており、白は黒の2倍の差を付けるほどです。

 一言で白といっても種類が多くあり、パールホワイトやソリッドホワイトなどがあります。

 そして、白を選んだ人の7割以上がパールホワイトを選択しているという調査結果もあり、見る角度によってパールのように輝く白が1番人気であることがわかります。

 なお、2番目に人気のブラックにもいくつかの種類があるのですが、雲母や金属などが含まれ、日の光を当てるとキラキラと輝くブラックを選択する人が多いといい、「白」と「黒」でも、マットなカラーよりも光沢のあるタイプが主流となっているようです。

 ボディカラーを選ぶとき、「傷や汚れが目立ちにくい色」にしたいと考える人には、「シルバー」や「グレー」系が良いでしょう。

 シルバーやグレーは白や黒、原色(赤、青、黄色)に比べると水垢や砂、ホコリが目立ちにくいため、汚れが気にならず、他の色のクルマよりも洗車の頻度が少なくて済むかもしれません。

 人気色である白は、泥や雨筋で黒っぽい汚れが付くと非常に目立ちます。特に、汚れと油分が混ざった黒い雨筋は時間が経つと非常に落ちにくくなり、こまめに洗車する必要があります。

 黒は、花粉、黄砂、砂埃、泥などの白っぽい汚れや、雨や洗車後の拭き上げ不足による水垢も目立ちます。

 また、紫外線による色あせも気になりますが、白は紫外線を吸収しづらく、大部分を反射するため紫外線による色あせを起こしにくい色に含まれます。

 逆に、黒は紫外線のほとんどの波長を吸収してしまうため紫外線による色あせを起こしやすい色です。同様に赤も紫外線を吸収しやすいため、色あせの可能性が高い色としてあげられます。

 一方、青は紫外線を吸収しにくく、反射しやすいため、色あせしにくい色です。

 青も光を一部吸収しますが、紫外線領域の波長は反射して、主に赤外線領域を吸収。赤外線はエネルギーが小さいため、赤や黒に比べて塗料の劣化に影響しにくく色あせが目立たないメカニズムです。

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 ほかにも、「事故に遭いにくいクルマの色」があり、それは視覚的に認知しやすい「赤」や「オレンジ」です。

 赤やオレンジの色は膨張色といわれ、大きく近くに見えます。一方、黒や青は縮小色といわれ、小さく遠くに見えます。

 視覚的に大きく近く見えた方が、道路上の他のクルマから車間距離を十分に取ってもらえるため事故に遭いにくいクルマと言えるでしょう。

 後続車の追突事故の経験のある方は、注意喚起できる色として「赤」や「オレンジ」を候補に入れるのも良いかもしれません。