どの道が「国道」なの? 意外と知らない「道路の見分け方」とは! 覚えて便利な「県道・都道・市道」などの違いを解説!
「標識の形」に秘密アリ!
日常的に使用している道路には、国が管理している「国道」のほか、各都道府県が管理する「都道」「道道」「県道」「府道」があります。
さらに各自治体の管理する「市道」や「村道」も存在しますが、それぞれには見分け方はあるのでしょうか。
これらの道路には路線番号が記載された「標識」が立てられているのですが、実は国道とそれ以外では、この標識の「形」が異なっています。
まず、その道路が国道であることを示す標識は、「角が丸い逆三角」の形をしています。
そして青地の標識の真ん中に、白い文字で路線番号が表記されており、例えば国道1号線であれば「1」、9号線なら「9」と描かれています。
また、路線番号の上側には小さく「国道」、下側には「route」の文字があるのも特徴です。
一方で、都道、道道、府道、県道の標識は「六角形」です。
標識の中央に路線番号が描かれているのは国道と同じですが、路線番号の上側に「県道」「府道」「都道」の文字、下側にはその道路を管理している都道府県名が表記されています。
例えば、埼玉県道1号さいたま川口線であれば、六角形の標識の真ん中に「1」、路線番号の上部に「県道」、路線番号の下には「埼玉」の文字があります。
また自治体の管轄となる市道や村道については、意外なことに“標識の決まり”はありません。
そのため形や表記内容については各自治体で決めているので、中には複数の形を組み合わせるなど、ユニークな標識が存在します。
さらに標識の「地色」も異なる
先述のように、基本的に国道の標識には「国道」、各都道府県道路の標識は「都道」などとはっきり記載されているので、間違うことはないでしょう。
一方で、交差道路などに設置されている標識は、横向きの矢のような形状の板で、中央に先述の「国道マーク」「県道マーク」がついているタイプが多いです。複数の標識が1本の支柱についている場合、個々の板の向きで、交差道路のどちらがどの路線か、一目で分かるようになっています。
この「路線番号標識」だと、マークの中には路線番号しか記載されていません。
やはり標識の形に着目し、「国道は逆三角形」「県道は六角形」と覚えておくことが、道路の種類を見分けるために役立ちます。
またもうひとつ、この路線番号標識で国道とそれ以外を見分けるポイントがあります。
それが「色」です。
実は、一般国道は路線番号標識の地色が「赤」、主要地方道は「緑」、一般都道府県道は「オレンジ」となっています。
路線番号が記載された標識の形に加えて、標識の地色も覚えておけば、より簡単に道路の種類を見分ける手助けになりますので、この機会に把握してみてはいかがでしょうか。