「フランス・フットボール」紙主催による、欧州でプレイする選手を対象とした年間最優秀選手賞「バロンドール」が今月27日に正式発表される。先月17日に発表された候補者リスト50名の中に、イタリア人選手7名がノミネートを果たしている。

バロンドール筆頭候補の呼び声高いGKジャンルイージ・ブッフォン(28=ユベントス)が発表を前に、現在の心境を語った。4日付のガゼッタ・デッロ・スポルト紙付属雑誌「SPORT WEEK」の特集インタビューに応じたブッフォンは「この11年間、辛い時期もあったが常にハイレベルのプレイを披露しており、スランプに陥った事もない」と切り出した。現時点で世界最高GKと称されるブッフォンは続けて「過去にはカーン(37=バイエルン・ミュンヘン)がバロンドールに値した。技術面はあまり気に入っている選手ではないが、あのカリスマ性は凄い。彼からゴールを奪う事は容易ではないはずだ」とコメント、気迫溢れる守護神カーンを同業ライバルとして挙げた。

95年11月19日、弱冠17歳のGKブッフォンは強豪ACミラン相手に完封デビューを飾った。衝撃デビュー以来常に成長し続けるブッフォンは、ドイツW杯で神懸り的なセーブを連発、イタリアを24年振り4度目の優勝に導いた。シボリ(61年)、リベラ(69年)、ロッシ(82年)、R・バッジョ(93年)獲得以来、イタリア人選手と疎遠になりつつあるバロンドール。13年振り5度目の獲得に期待がかかるブッフォンは「バロンドールは最も権威ある賞。もちろん受賞したいよ」と笑顔で締めくくった。