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●旬のすいかは料理にも使える万能フルーツ! 意外な皮を使った絶品レシピなど、すいかを丸ごと味わうレシピ4選をご紹介!

 シャリっとひんやり冷えた「すいか」。ジューシーで甘いすいかで喉を潤すだけで、暑さが和らぎますよね。実はすいかは、料理の素材として皮から果肉まで丸ごと使える万能食材だと知っていましたか?

 しかも、効能もたくさんあるのです。中医薬膳営養師&薬膳料理家の樋口彰子(aco)先生にその効能について伺ったところ、「体の熱を冷ましたり、必要な水分を補い、体の渇きを止めてくれます。さらに利尿作用で体に溜まった湿気を出したり、解毒作用、デトックス効果も抜群。暑くて湿気の多い日本の夏にぴったりなんですよ」

体に必要な水分も生み出す「すいか」

 また薬膳では「酸甘生津(さんかんせいしん)」と言って、甘い味と酸っぱい味が合わさると体に必要な水分(津液)を生み出すんだとか。「すいかの甘味とレモンやビネガーの酸味を合わせれば、汗で失われがちな体の水分を補うこと効果もありますよ」(aco先生)

 そこで甘くてジューシーと評判の鳥取産「大栄西瓜」で、aco先生おすすめの料理を作ってもらいました。簡単でおいしいレシピ4選をご紹介! すいかでおいしくデトックスしながら、健康的に夏の暑さを乗り切りましょう。

箸が止まらぬおいしさ!「すいかの皮のマリネ」

 皮欲しさにすいかを買いたくなる…そんな絶品の副菜&おつまみです。皮は利尿作用や栄養が詰まっている部分。簡単なので、夏の副菜にぜひ!

材料(4人分)

・すいかの皮(白い部分)……200g
・ハム……3枚
・グリーオリーブ……10個
・白ワインビネガー(なければお酢)……大さじ1と1/2
・オリーブオイル……大2
・黒コショウ……少々
・レモン汁……適量
・塩……適量

作り方

1.すいかの皮の白い部分を千切りにする

2.1に塩をしてしんなりしたら水気を絞る

3.調味料を合わせ、 2のすいかの皮と細切りにしたハム、輪切りにしたオリーブを混ぜ、レモンを絞る

トマトよりジューシー、さっぱり!「すいかのカプレーゼ」

材料(4人分)

・すいかの皮に近い部分……適量
・モッツアレラチーズ……1個
・バジルの葉……適量
・塩/胡椒/オリーブオイル……適量

作り方

1.すいかとモッツアレラチーズをスライスし、交互にお皿に並べ、バジルの葉をのせる

2.塩、胡椒、オリーブオイルをかける

暑さ吹き飛ぶ瑞々しさ!「すいかの冷製パスタ」

 すいかの瑞々しさを損なわない冷製パスタ。シャリっとしたすいかと枝豆のコリコリした食感、玉ねぎの爽やかな香りと苦味が絶妙に絡み合います。

材料(4人分)

・すいかの皮に近い部分……200g
・紫玉ねぎ……1/2個
・枝豆……30さや程度
・トマト……1/2個
・パルミジャーノレッジャーノ……適量
・パスタ(カッペリーニなどの細麺がおすすめです)……400g
・粉チーズ……たっぷり
・オリーブオイル……適量
・塩……適量

作り方

1.すいかは1センチくらいのさいの目切りにして、大きめのボウルに入れ塩をふっておく

2.枝豆は塩茹でして、さやから出しておく

3.紫玉ねぎとパルミジャーノレッッジャーはスライスする

4.1のすいかから水気が出たら、水気を切り、ボウルに紫玉ねぎ、枝豆、パルミジャーレッジャーノ、粉チーズ、オリーブオイル、を入れて合わせる

5.パスタを茹で、水で冷やし、水気をよく切る

6.4のボウルに 5を入れて混ぜて、塩で調味する

※トマトはお好みで入れましょう! トマトがなくても美味しく味わえますよ。

ぷるぷる食感がたまらない!「すいかゼリーと緑豆パンナコッタ」

 夏の代表的な薬膳食材に「緑豆」がありますが、こちらでも利尿作用やデトックス効果が期待できます。その緑豆を合わせた「パンナコッタ」は食べ応えも栄養も満点。「緑豆の作用は皮にあるので、茹でこぼしなどをせず、皮ごと食べるようにしましょう」(aco先生)

 緑豆パンナコッタとすいかゼリーを別々に作るので、面倒くさいと思うかもしれませんが、意外と簡単なのでぜひ、チャレンジしてみてください。

材料(4人分)

〈緑豆パンナコッタ〉
・生クリーム……100cc
・牛乳……150cc
・砂糖……大さじ2
・ゼラチン……3g
・緑豆……大さじ3
・砂糖……大さじ1(緑豆の甘み付け用)

〈すいかゼリー〉
・すいか果汁……250cc
・砂糖……大さじ1
・ゼラチン……3g
・レモン汁……1/4個分

作り方

 まずは「緑豆パンナコッタ」を作りましょう。

1.緑豆をたっぷりの水でコトコト煮る柔らかくなって水気がとんだら砂糖を入れ、混ぜて冷ましておく

2.鍋に牛乳を入れ、中弱火で少し温める

3.容器に 1を入れ、上から 2を注ぐ。冷蔵庫で冷やし固める

 次は「すいかゼリー」に取りかかります!

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作り方

1.すいかを刻み、ジップロックなどに入れ手で潰す

2.ボウルをセットしたザルに 1を入れ、ヘラで潰しながら果汁を濾す

3.2の果汁を半分くらい鍋に入れ、中弱火で少し温め、ゼラチンを少しずつ振り入れる。砂糖も加えよく混ぜる

4.残りの果汁も合わせよく混ぜて、タッパーなどの容器に入れ、冷蔵庫で冷やし固める

5.固まったら緑豆パンナコッタの上に、すいかゼリーをスプーンですくってのせる。仕上げにレモンを絞ってさっぱりといただく

 食べるだけで体の熱を冷ましてデトックスもしてくれる、夏にぴったりの薬膳「すいか」のイタリアンなレシピ。「ぜひ白ワインやスプマンテとともにお召し上がりください。でも、お腹のゆるい人は、くれぐれも冷やしたすいかを食べ過ぎないように気をつけてくださいね(笑)」(aco先生)

●著者プロフィール

中医薬膳営養師
樋口 彰子(aco)
神奈川・葉山の里山風景の中で、薬膳を中心とした1DayリトリートサロンPomegraを主宰。オンラインでの体質改善指導なども行う。「薬食同源(医食同源)を身近に。薬膳を難しく考える前に、食事は楽しく美味しくてこそ健康に結びつく。まずは普段使う食材の効能を知って、食事に取り入れてもらいたい」。そんな思いから、簡単に作れて美味しく食べられる「心も体も満たす薬膳」を提案している。