浦和の伊藤敦樹【写真:Getty Images】

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浦和は2-3で湘南に敗戦

 浦和レッズは7月6日に行われたJ1リーグ第22節で湘南ベルマーレをホームに迎え撃ち、途中出場のFWチアゴ・サンタナが2ゴールを決めるも終盤に逆転されて2-3で敗れた。

 さいたま市内の浦和駒場スタジアムで18時30分にキックオフが予定されていたが、16時過ぎから強い雨雲と雷がスタジアム付近を断続的に通過。17時30分過ぎの時点での強い雨がピッチを叩き、雷鳴も聞こえる状況の中でキックオフを30分遅らせることが発表された。

 その影響からスリッピーな芝生で始まった試合は序盤に湘南が攻め込む回数を増やしたが、前半15分過ぎからは浦和がペースを握った。MF武田英寿、FWエカニット・パンヤ、MF伊藤敦樹のミドルシュートが湘南ゴールを襲ったが、GKソン・ボムグンのファインセーブやわずかに枠外に飛ぶシュートが続きゴールとはならなかった。

 逆に湘南は前半32分、左サイドの高い位置でボールを奪うとMF山田直輝のスルーパスにMF田中聡が反応して左足シュートを決め、1点リードを奪って前半を終えた。

 浦和はハーフタイム明けから負傷から復帰のFW前田直輝を投入。さらに後半14分にはMFサミュエル・グスタフソンとFWチアゴ・サンタナを投入した。すると直後の後半16分、グスタフソン、MF安居海渡、MF渡邊凌磨とパスがつながり最後は渡邊のパスを受けたサンタナが地を這う左足シュートを決め同点に追い付いた。

 さらに浦和は後半29分、渡邊が敵陣中央をドリブルで持ち上がりサンタナへラストパス。これを受けたサンタナがソン・ボムグンとの1対1で冷静に蹴り込んで2-1と浦和が逆転に成功した。

 湘南は直後の後半30分に途中出場のFW福田翔生が完全に抜け出す決定機を得たが、ワンタッチシュートはクロスバーの上に飛んで絶好機を逸してしまった。

 それでも後半45分に湘南は中盤のこぼれ球を拾ったFW石井久継が持ち込んで右足の強烈シュート。これがGK西川周作の手を弾いてゴールに吸い込まれ土壇場の同点ゴールとなり、さらにアディショナルタイムには押し込んだ状態から田中のパスを受けたFWルキアンが蹴り込んで一気の逆転劇で3-2の勝利を収めた。

 浦和はこれで今季2回目のリーグ3連勝を寸でのところで逃し、降格圏19位の湘南は敵地で貴重な勝ち点3をもぎ取った。(FOOTBALL ZONE編集部)