元祖洋食店！『煉瓦亭』のポークカツレツとオムライスの秘密

2024年7月5日 10時50分

食楽web

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●東京を訪れたら、一度は体験してみたい洋食の名店があります。

　それが、明治時代から続く伝統の洋食店『煉瓦亭』。ここでしか味わえない歴史とともに育まれた特別な一皿に注目です。

「元祖ポークカツレツ」

　銀座の街に佇む『煉瓦亭』は、1895年（明治28年）創業の老舗。オムライスやカキフライ、エビフライといった洋食メニューの発祥の地として知られています。特に注目したいのが、1899年（明治32年）に誕生した「元祖ポークカツレツ」と「ライスオムレツ（元祖オムライス）」。これらの料理は、今もなお愛され続けるその味を、歴史と共に伝えています。

サクサクの衣が豚肉の旨味を閉じ込めています

「元祖ポークカツレツ」は、フランス料理の「仔牛のコートレット」をアレンジして誕生しました。本場のレシピはバターをたっぷり使うので明治時代の人には少ししつこく感じたそうです。そこで、天ぷらにヒントを得て、たっぷりの油でカラッと揚げるカツレツ（＝coteletteの日本語読み）を考案したのです。サクサクの衣に包まれた豚肉の甘い肉汁が口いっぱいに広がり、一度食べたら忘れられない美味しさです。