永瀬廉×出口夏希、初共演で縮まった距離感 “忘れられない夏休み”の思い出も
森田碧の同名小説を『ホットロード』『思い、思われ、ふり、ふられ』などの三木孝浩監督が映画化したラブストーリー、Netflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』(以下、『よめぼく』)の配信がスタートした。余命一年を宣告された高校生の早坂秋人が、余命半年の高校生・桜井春奈と出会い、心惹かれあっていく模様を描く本作。主演を務めた永瀬廉とヒロインを務めた出口夏希に独占インタビューを行い、初共演の印象やそれぞれの“忘れられない夏休み”について語ってもらった。
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ーーまずは永瀬さん、復帰おめでとうございます。
永瀬廉(以下、永瀬):ありがとうございます! すみません、ご心配おかけしました。めちゃくちゃ元気です。
ーー『よめぼく』でのお二人の演技も素晴らしかったですが、秋人も春奈も演じるのが難しそうな役柄でした。
永瀬:めちゃくちゃ難しかったですし、胸が痛かったです。春奈と過ごす時間が楽しければ楽しいほど逆に切なくなるというか。楽しいはずなのに心のどこかでは悲しかったり、一緒にいる時間を全力で楽しんだり……そのあたりの塩梅を考えながら演じていたんですけど、すごく難しかったですね。
出口夏希(以下、出口):私は春奈の気持ちがすごく理解できました。もちろん切ない気持ちもありますし、演じていて難しいと思うこともありましたが、私はどちらかと言うとやっていて楽しい気持ちのほうが強かったです。
永瀬:最初に脚本を読んだときに、文面だけだと春奈のテンションがいまいち掴めなかったんですよね。余命半年ということで、どういう気持ちの持っていき方をするんだろうと。撮影に入る前に、それを悟らせないような元気な感じでいくと聞いたので、それがいい助走になって、後半の展開により気持ちが動くようになりました。
出口:現場に行く前に唯一決めていたのはそこだけでした。「春奈は元気な子」と三木(孝浩)監督に言われていたので。あとは現場で三木監督とコミュニケーションを取りながら徐々に作り上げていきました。
ーーお二人は今回初共演となりましたが、お互いの印象はいかがでしたか?
永瀬:いい意味で印象が変わりましたね。現場を明るくする力、和ませる力をすごく持っている方だなと思いましたし……お菓子好き?
出口:急になにそれ!?
永瀬:撮影中、ずっと食べてたよね。
出口:うん、ずっと食べてた(笑)。
永瀬:常になにかを食べているんですよ。それでよくそんなスタイルを維持できるなっていうくらい。むしゃむしゃむしゃむしゃ小動物のようにずっとなにかを食べてましたね。リスみたいでした。
出口:らしいです(笑)。私はお会いする前のイメージと、現場で仲良くなってからのイメージが全く一緒だったんです。ただ、最初だけ全然違って……。
永瀬:あぁ~、初対面のときね。
出口:テレビとかで見ていた永瀬さんは、おちゃらけていたりすごく明るいイメージがあったんです。でも最初のほうは「全然しゃべらない人だな~」って(笑)。
永瀬:めっちゃ静かやった(笑)。
出口:お互い人見知りだったんですよね。どっちも自分から話しかけにいけないタイプというか。
ーーなにか打破するきっかけがあったんですか?
永瀬:まぁ言うても僕はプロなんで(笑)、最初のほうはあえて距離を取って、物語のタイミングと合わせて距離を縮めにいったんですよ。
出口:頑張ってコミュニケーションを取ってくれました(笑)。でも私が人見知りすぎて、永瀬さんからの質問に対して一問一答みたいになっちゃって……。マネージャーさんに「聞きたいことないの?」って注意されてしまうくらいで。
永瀬:そういう紆余曲折があったからこそ、だいぶ打ち解けられましたね。
出口:その過程がすごく面白いと思うので、ドキュメンタリーのカメラが入っていてほしかったくらいです(笑)。
ーーちなみに「聞きたいこと」はなにを聞いたんですか?
出口:結局なにも聞かなかったです。
永瀬:聞かれてないっすね。
ーーいま聞いてみたいことはありますか?
出口:えぇ~! でも撮影以来、久しぶりに会うので……元気だったかい?
永瀬:それですか!? えぇ、元気ですよ。今日久しぶりに“でぐ”と会えて元気が出ました。
ーー出口さんのことを「でぐ」って呼んでるんですか?
永瀬:「でぐ」ですね。
ーー出口さんは永瀬さんのことをなんて呼んでるんですか?
出口:「永瀬さん」。
永瀬:いや、めっちゃ猫かぶってるわ……。
出口:ははは。今日は“永瀬さん”のマインドで来たんですけど、撮影中はずっと「秋人くん」って役名で呼んでいて。途中から仲良くなってきたときに、「でぐ」って呼んでくれてるのに「秋人くん」だと申し訳ないなと思って。でも「廉くん」っていうキャラでもないから……。
永瀬:それが意味わからへん(笑)。
出口:ちょっといじりたくなるような感じ。結局なんて呼んだらいいかわからなかったので、「永瀬廉」ってフルネームで呼んでました。
永瀬:フルネームで呼ばれることなんてなかなかないよ(笑)。
出口:絶対に「廉くん」なんて呼びたくない。
永瀬:ははは!
ーー年齢的にもお二人の高校生姿を見られる機会はどんどん少なくなっていくと思いますが……。
永瀬:いや、勝手に決めつけないでください! まだまだ全然いけるんで(笑)。
出口:私もまだ高校生役が続いています(笑)。
永瀬:でも高校生を演じるのは楽しみではありましたね。僕は通信制の高校に通っていたので、実際の高校生活では高校生っぽいことができなかったので。日々の授業や文化祭みたいな行事ごとを含めて、作品を通して楽しむことができるので、それは本当に嬉しいです。
ーー映画の中では「夏休み」が描かれていますが、お二人にとっての“忘れられない夏休み”を教えてください。
永瀬:昔は、毎年夏休みの新潟のおばあちゃんの家に帰省していたんです。事務所に入ってからは仕事もあってなかなかそういう機会がなかったんですけど、高校生のときに地元の仲の良い友達と海辺の宿に泊まって、花火をしたり外でレジャーシートを敷いてご飯を食べたりして、朝そのまま仕事に行ったことがあって。それは“忘れられない夏休み”でしたね。めちゃくちゃ青春でした。
出口:私は夏休みに外に出た記憶があまりなくて。ずっとクーラーをかけた家の中で涼みながら過ごして、夏休み最後の1週間で残った宿題に焦る夏を毎年過ごしていました。食べるか寝るかしかしてなかったです(笑)。逆にこのお仕事を始めてから休みを大事にするようになって、友達とコテージを借りて泊まりで海のほうに行ったりしています。友達がみんな社会人なので、2~3カ月前からマネージャーさんにお願いして、私がみんなの休みに合わせているんです。
永瀬:休み取るのってなかなかタイミングが難しくない?
出口:そうそう!
永瀬:相談すればお休みをもらえるんですけど、仕事が重なってどうしても取れない時期が続いて。ちょっと空気を読みながら(笑)。
出口:わかる! 空気を察して(笑)。
永瀬:前、「3日くらい休みをください」って言ったらもらえたんですけど、普通3連休だと思うじゃないですか。なのに、まさかの飛び飛びで(笑)。そういうときは遠出はできないので、とりあえず前日は友達と飲みに行って、休みの当日は買い物に行ったりして過ごしてます。
ーー『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』は、まさにそういう日常の大切さを改めて噛み締めるような作品ですよね。お二人も改めてなにか感じることがあったのでは?
永瀬:秋人と春奈の姿を通して、普段生活しているこの時間が当たり前ではないということを痛感しました。もし自分が秋人や春奈のような立場になったら、二人のように行動できるのかということもいろいろ考えましたね。そういう意味でもいろんなことに気づかせてくれる作品だと思います。
出口:実際に余命を宣告される方もたくさんいらっしゃって。私は、本当にいま生きているこの日々を大事にしなければいけないなと思いました。
(取材・文=宮川翔)
