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 こんにちは。結婚相談所「マリーミー」で代表を務める植草美幸です。設立15年、累計約1000組のカップルを成婚に導いてきました。
 今年2月に放映された、『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)での特集をご覧になられた方もいらっしゃるでしょうか。番組の内容は、当社の婚活中の会員の方々に密着したもので、大変な反響をいただきました。

 本連載では、特に男性向けの恋愛や婚活のノウハウを、婚活最前線の現場からご紹介いたします。もしあなたがモテたいと思うなら、結婚したいのならば。実績に裏打ちされた自信がありますから、覚悟してついてきてくださいね。

バツイチがモテるって本当?

結婚したらモテるようになった」「既婚者の方がモテている」、なんなら「バツイチもモテる」……。

 まことしやかに囁かれるこれらの言説を、どこまでもっともらしいと思われるでしょうか。さまざまな方の恋愛や結婚のお話を、長年にわたって聞いてきた私に言わせると、どれもが真実です。

 さて、今回は「再婚」がテーマ。ただし前段の通り、結婚生活の経験者の方がモテるので、実は“あるある”な失態さえ避ければ、再婚の成功率は高いといえます。

 したがって、バツありなのにモテないと感じている方はもちろんのこと、「バツがない」あなたにこそ、読んでいただきたく思っています。

◆晩婚化はウソ!? 初婚は男女ともに“27歳”が最多

「絶対に初婚男性がいい」と希望する初婚女性は、本人が20代であるか、「親の意向」による希望かの場合がほとんどです。

 20代の方で、よほど特殊な条件でもないならば、初婚男性に絞ったままでも結構です。ただし、30代以上の方であればその限りではありません。

 というのも、2022年の人口動態調査の統計上、結婚相手の年齢差でもっとも多いのは、「同い年」。次いで「夫が1歳上」「妻が1歳上」と、実は同世代で結婚する人が多数派です。

 しかも、平均初婚年齢は男性31.1歳で、女性は29.7歳。さらに最頻値となると実は男女ともに27歳とより若いのです。

 晩婚化のイメージを後押ししているのは、総婚姻数のうち4分の1をも占める「再婚者」*1と、結婚願望のない「非婚者」の影響といえるでしょう。

◆ライバルは独身未婚者ではなく、バツあり男性

 そのため30代以上の会員の方には、その他の理想を優先するためにも、「バツあり」の人も視野に入れるよう、アドバイスすることが多々あります。

 実際に、当初は「自分も初婚だから絶対バツなしで!」と言っている方へ、「一度お試しで」と再婚希望者の方と会ってもらうと、「初婚者」の条件を取り下げる方ばかり。

 特にミドサー以上の女性だと、むしろ「初婚者には会いたくない! バツあり希望」とまで考えが変わる方も少なくありません。

 ですから、「戸籍がまっさらな30代男性」の真のライバルは、同じ属性の男性ではなく、婚姻歴のある男性とさえ言えるのかもしれません。

◆バツあり男性がモテるのは、“リアリスト”だから

 バツあり男性がモテるのは、年収面や容姿などの条件が良い場合が多いこともひとつですが、一番の理由は“経験値”の高さです。

 モテない未婚者は概して、「女性や生活に対する解像度が低い」ゆえに、モテません。ところが結婚生活の経験者のほとんどは、女性に変な幻想を抱いてもいなければ、“生活する”ことの困難さを知っています。

 とくに40代以上の男性では、この培われてきた人間力が女性に刺さるのか、モテる人の割合はあきらかにバツあり男性に偏っているのです。

 もちろん例外もあります。どんなに素敵な方であっても、シングルファザーとして子育てを頑張られている状況などだと、なかなかライフプランを合致させられる相手は見つからないかもしれません。