「理解しきれない」大谷翔平が残す“ほぼ全て得意ゾーン”の異様な打撃チャート 元米代表監督は愕然「打撃範囲は無敵だ」

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打者専任となった今季も異彩を放ち続ける大谷。(C)Getty Images

 ドジャースの大谷翔平が魅せる衝撃的な活躍は、目の肥えた識者を唸らせる。

 6月に入ってからの大谷はまさしく絶好調だ。例年得意としている月だが、ここにきて本塁打も、現地時間6月28日のジャイアンツ戦を前にした10戦で8発と量産。打率(.322)、本塁打(25)でリーグトップに立ち、4差の打点さえ稼げれば、「三冠王」を射程圏に捉えている。

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 3度目の月間MVP受賞も有力視される大谷の好調さは、現地でも大きくクローズアップされている。MLB公式ネットワーク局『MLB Network』の番組「MLB Central」に出演した23年のWBCで米代表監督を務めたマーク・デローサ氏は「これまでも幾度となく言ってきたが、彼は史上最も才能がある選手だ」と激賞。「私は彼が高校時代にアメリカ代表と試合をしてきた頃から目にしてきたが、すでに彼は別格だった」とも続けた。

 さらにデローサ氏は9分割された大谷の打撃チャートも紹介。ストライクゾーンの中で外角高めを除き、全箇所が「得意」とされる真っ赤に塗られた画像を前にし、「キャッチャーの視点で考えてほしい。今年の彼と勝負できる部分が一つしかない。それぐらいに限られている」と強調。苦手な部分を表す青い部分が多いボールゾーンですらアウトハイが真っ赤になっている異様さを伝えている。

「もう彼を打ち取るにはストライクゾーンの外に投げるしかない。それでもインハイに投げれば、彼は強烈な打球を引っ張ってくる。彼の打撃範囲はなんというか……無敵だ。今のショウヘイは打席で求められる全ての役割をカバーできる。ボンズのように対戦を避けられるレベルにあるかもしれないよ」

 さらに大谷の打席内での動作についても「バランスが完璧で、どんな投手が相手になろうと関係ない」と絶賛したデローサ氏は、「正直な話、彼があれほどの成績を残せる理由を私はいまだに理解しきれていないと思う」と脱帽。終始、二刀流スターの異能さを訴え続けた。

 史上最多通算762本塁打を記録した左の強打者バリー・ボンズ氏と比肩される存在になった大谷。「無敵」と評された男の進化はまだまだ止まりそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]