先日の欧州CLグループリーグ第4戦、対アンデルレヒト戦でハットトリックを達成したカカに対する称賛が鳴り止まない。4−1圧勝を飾った試合後、ACミラン監督アンチェロッティの「カカ?現時点で世界最高の選手。ロナウジーニョを超えているよ」発言が大きな波紋を呼んでいる。現地紙コリエレ・デッロ・スポルトは3日付の紙面で「カカとロナウジーニョ。どちらが上か?」と緊急特集、カルチョ関係者100人のアンケート結果や能力検証を行っている。比較データ、100人の回答結果は以下の通りとなった。

カカ=ACミラン所属。1982年4月22日生まれ。183cm、73kg
右足シュート=9:エクセレント。アンデルレヒト戦でも証明。
左足シュート=7:右に比べると決定力が落ちるが、精度は変わらない。
ヘディング=7.5:スリム(威力は弱いが)だが、困らない程度。
ドリブル=9:ボールを奪い取るのは困難。
ファンタジー=8.5:シンプルプレイの際にも陳腐さはない。
能力=10:ミランで証明し続けている。
ゲームビジョン=9.5:激しい試合展開でも常に正しい解決策を模索。
アシスト=9:グランダーを好むが、エリア内ではアクロバットなラストパスも。

ロナウジーニョ=バルセロナ所属。1980年3月21日生まれ。180cm、76kg
右足シュート=9:効果的。予測できない場所からも狙う。
左足シュート=6:力が及ばない。左足はおそらく・・・歩行のため。
ヘディング=6:簡単な場面でも決まらない。
ドリブル=10:マーク、阻止ともに不可。歓喜を与える。
ファンタジー=9:豊富。レパートリーで時間を潰せる。
能力=9:楽しくプレイしている時はより怖い存在。稀にプレッシャーに負ける時も。
ゲームビジョン=9.5:後頭部にも目が付いている。
アシスト=10:足にリモコンが装着しており、ボールは彼の望むところに。

データ検証では合計69.5のカカが同68.5のロナウジーニョに辛勝。一方、関係者100人によるアンケート結果は76対11(イーブンあるいは無回答13)でカカの完勝に終わった。カカを推す声として「より戦術理解が要求されるイタリアで常に結果を出している(元選手スキラッチ)」、「最も厳しいリーグで活躍(フィオレンティーナ監督プランデッリ)」が大部分を占めている。ロナウジーニョ派の意見は「サポーターが望む最高の技術とファンタジーを兼ね備えている(ジェノア会長プレツィオージ)」が多い。カルチョ関係者からの回答によりカカ圧勝に終わったアンケート結果だが、元代表GKゾフの「タイプは異なるが、クラブにとって切り札である事は同じ」との回答のように、守る側の視点では両者とも怖い存在であることに違いない。