渡部建(C)日刊ゲンダイ

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【芸能界クロスロード】

渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

 アンジャッシュ渡部建が21日放送のTOKYO MX5時に夢中!」で4年ぶりに地上波生出演を果たした。長い月日を経ての復帰だが、メディアの扱いはさほど大きくなく、一過性の話題で終わった感もある。それだけで今の渡部のタレントとしての価値が透けて見える。渡部が抜けていた4年間、穴を埋めるタレントはいくらでもいた。

「渡部がいなくて困った」という声も聞かれない。逆に渡部を起用すれば、寝た子を起こすように不倫報道を思い出すことになる。

 4年前に不倫を報じた「文春」を改めて読み返すと、週2回ほど関係を持っていた不倫相手の女性の告発が書かれていた。「商業施設に呼び出し、多目的トイレで事を済ませる。“私を性のはけ口ぐらいにしか思っていなかった”」とまで言い切っていた。この関係を「不倫」と呼ぶのだろうかと思うほどの所業。

「5時に――」の出演者は「これでみそぎは済んだ」と渡部をフォローしたが、みそぎは済んでも、世間が渡部へ向ける目はそう変わらないと思う。特に女性は「そんな男をテレビで見たくない」という気持ちは今も変わらないという。

 テレビ関係者も、「リスクを負ってまで起用はないだろう。単発で起用して様子をうかがうぐらいはあるかもしれない」という。引退した島田紳助、休業中の松本人志のように渡部に「戻ってきて欲しい」というファンの声は少ない。それでも地上波復帰を狙う渡部。人気・仕事・収入を考えれば、他の仕事に就く選択肢がなかったことは容易に想像がつく。

 俳優は映画や舞台、近年はNetflixもある。歌手はライブなどの営業がある。渡部もお笑いコンビとしての営業は可能だが、多忙な相方・児嶋一哉とのスケジュール調整もある。単独のトークショーも今の渡部に集客力があるかどうかは疑問がある。

 東京がダメなら地方も選択肢のひとつ。波田陽区のように福岡に居を構えてローカルで活躍するケースもあるが、東京に家族のいる渡部。単発での出演しかない。受け入れる地方局はどう見ているのか。

「サンドウィッチマンなら呼ぶ価値はあるが、渡部では歓迎というほどではない。地方タレントはたくさんいるし、テレビ各局とも経費節減の現状のなか、交通費を出して呼ぶ価値は感じない」とシビアに捉えている。

 消去法でも渡部には東京のテレビ局しかないのが実情だ。今回のMX出演も民放レギュラー番組への伏線だろう。最近のユーチューブでグルメ情報を発信しているのも、狙いは実績あるグルメ情報と食に関する“うんちく”。グルメに関心の高い女性を敵にした渡部の食リポにどれだけ興味を示すだろうか。

 テレビ復帰に執念を燃やす渡部とは対照的に、不祥事の内容は違うが元TOKIOの山口達也は賢明だ。

 2018年に飲酒中に未成年への強制わいせつ容疑で書類送検された山口。ジャニーズ事務所退所後、アルコール依存症の治療に専念。治療を終えた山口は現在、全国各地でアルコール依存についての講演活動を行っている。テレビ復帰など画策することもなく、懸命に自分と闘ってきた過程を講演に足を運んでくれた人たちの前で話している。

 時折、新聞でも山口の活動は紹介されている。いつの日かテレビから声も掛かるだろう。地上波で謝罪するより、地道な活動を続けることの大切さを山口は教えてくれる。急がば回れ、だ。

(二田一比古/ジャーナリスト)