リバプールのMFスティーブン・ジェラードは、チームの低迷に大きな影響を及ぼした自身の不調について、秘めたる思いを明かした。

 火曜日のボルドー戦で3−0の勝利を収め、早くもチャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント進出を決めたリバプール。しかし、肝心のプレミアリーグでは、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーに勝点11の差をつけられ、今シーズンの優勝は絶望的とも言われている、そんな状況に責任を感じるキャプテンのジェラードは、自らに向けられる批判を甘んじて受け入れると話す。

「現状に満足できるわけがない。チェルシーやユナイテッドが上位にいるし、(ローカルライバルの)エバートンですら6位にいるんだ。リバプールの選手としては、受け入れがたい状況だ。僕の場合は、毎試合のように最高のプレーを期待されるし、少しでも調子を落とすと、すぐに指摘されてしまう。すでに色んなことを言われたよ。『試合中の身振りがおかしい』とか『私生活に問題がある』、そして『ゲームに集中していない』とかね。でも、もう大丈夫だ。今は、ピッチ上のプレーだけに集中している」

 さらに、このイングランド代表は、自分自身を厳しく批判することで、復調のきっかけを掴んだのだという。

「僕にとって一番厳しい批評家は、僕自身なんだ。他人に指摘されるかなり前から、自分の調子が落ち気味だってことは分かっていた。でも、ただ落ち込んでいても仕方がない。僕は試合をすべて録画して、不調の原因やプレーの修正点を厳しくチェックしている。今では、1ヶ月前より確実に調子が上がったと感じている」

 ボルドー戦では、今シーズン初ゴールを記録するなど、完全復活の兆しを見せつつあるジェラード。プレミアの優勝争いについて、「首位が独走しているわけではないし、まだチャンスはある。優勝戦線に加わるなら、今すぐ勝ち続ける必要がある」と語り、その闘志を再点火させている。混戦のプレミアリーグで、リバプールが主役に躍り出る可能性もゼロではなさそうだ。