トイレを階段横の水回りの近く配置した。そんな間取りの2階建て住宅の使い勝手を紹介します。朝の支度と子どもの入浴がとてもスムーズ。今はやりの「来客に貸しやすい玄関近くのトイレ」ではなくて、家族の使いやすさを優先した間取りの家は、期待どおり快適です。

階段横にトイレをつくり便利さを実感!

筆者は妻と子ども2人(2歳、0歳)の4人暮らし。4年前に、ハウスメーカーで、延床面積38坪の2階建ての家を建てました。

1階にLDKと水回り、2階に寝室や子ども部屋、書斎といった個室があります。そして、トイレは各階に1つずつつくりました。

家づくりを検討しているとき、玄関の近くにトイレがあるプランをよく目にしました。確かに、玄関近くにトイレをつくると、来客があったときや、外出や帰宅時に使えて便利でしょう。しかし、わが家は1階トイレを、リビングの奥に設けた階段の真横に配置しました。ちなみにトイレの先には水回りがあります。

この場所につくって、便利だと感じています。その理由を紹介していきましょう。

朝起きてから顔を洗うまでの動線がスムーズ

筆者宅の寝室は2階にあります。ですから、朝起きると階段を下りてきて、目を覚ますために洗面室で顔を洗います。しかし、その前にトイレをすませたいと思うことが、意外に多いです。

そんなときに1階のトイレは、階段の真横にあるのですぐに利用できます。そしてトイレがすめば、その真横が洗面室。動線は非常にスムーズです。

子育てするにも今の位置が便利

さらに、今のトイレの位置は子育てにおいても、便利に感じることが多々あります。

筆者の子どもは、現在2歳の男の子と0歳の女の子の2人。とくに長男はトイレトレーニングの真っ最中。たとえば夕食後の入浴の際。子どもには必ずトイレで用を足させてから、お風呂に入れるようにしています。

2歳の息子はまだ紙オムツ。ですからトイレが終わったら、新しいオムツに替えることなく、そのまま浴室に直行。トイレと水回りが近いというのは、子育ての面からも、非常にありがたいのです。

来客に貸しやすいより、自分たちが使いやすいを優先

トイレは玄関近くに配置した方がいい、という意見も確かにあると思います。玄関近くにトイレを配置すれば、「来客にトイレを貸しやすい」でしょう。

筆者も間取りを考えていたときは、今の位置にするか玄関近くにトイレを置くかで、非常に迷いました。しかし、ふと「来客の頻度ってどんなものだろう」と思ったのです。

つまり、たまにしかない来客のために間取りを考えるのは、果たして自分たちのためになるのか、と考えたのです。

結果的には、めったにないであろう来客よりも、自分たちの日常生活の利便性を優先して今のトイレの位置にしました。

ちなみに玄関近くにトイレはありませんが、手洗いスペース(写真)はつくりました。

ただ、これも来客のためというよりは、子どもに手洗い習慣を身につけてほしいというのが、いちばんの理由です。

唯一の後悔はダイニングからトイレが丸見えなこと

自分たちの日常生活を第一に考えた、今のトイレの場所。筆者は満足しています。

しかし、1点後悔していることが。それは、ダイニングやキッチンからトイレの入り口が丸見えになってしまうことです。

トイレの出入りを見られるのって、ちょっと恥ずかしいですよね。トイレとダイニング・キッチンの位置をもう少しずらすなどして、トイレのドアが直接見えにくくする方法を、相談すればよかったと思っています。