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 ◇都市型スポーツパリ五輪予選シリーズ最終戦最終日(2024年6月23日 ハンガリー・ブダペスト)

 スケートボード男子ストリートは決勝が行われ、東京五輪金メダルの堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)が計283・01点で優勝した。この結果、予選総合順位でも大会前の日本勢5番手から3番手に浮上し、大逆転でパリ五輪出場権を獲得した。

 昨年1月に始まった予選会の序盤戦から苦戦が続いていた堀米は、5月のシリーズ第1戦上海大会でも予選敗退に終わり、各国・地域最大3枠の出場権争いで日本勢5番手と圏外で最終戦を迎えていた。崖っぷちの今大会は比較的苦手としていた45秒間で自由に滑るランを修正し、予選は7位、準決勝は1位で通過。決勝でもランの1本目に90・26点を叩き出すと、得意のランでは90点台後半を2本そろえた。

 地元の東京都江東区が会場だった東京五輪では、追加種目として初採用されたスケートボードの初代王者に輝き、一躍時の人となった堀米。その後も自身の名前を冠した新技「ユウトルネード」に成功するなど、進化を遂げた。しかし東京五輪後のルール変更でランの得点が必ず反映されるシステムになり、すでにパリ五輪出場を決めた14歳の小野寺吟雲ら若手が台頭。2大会連続出場の可能性は限りなく低くなっていたが、起死回生の優勝でパリ行きを決めた。