31日のカンプ・ノウで行われたチャンピオンズリーグ、対チェルシー戦に、右膝半月板の損傷で長期戦列離脱中のバルセロナのサミュエル・エトーがスペインのTV局‘アンテナ3’のコメンテーターとしてゲスト出演した。

エトーは、9月28日に手術を行い、その後は膝を固定したままの状態が続いていたが、歩ける状態にまで回復している。決勝トーナメント進出に望みをつなぐためのこの大一番に、いてもたってもいられないエトーは、カンプ・ノウの放送ブースから‘コメンテーター’という形でチームメイトの戦いを見守り、声援を送った。

試合開始早々のデコの先制ゴールに「ゴール、ゴール、ゴーーール!」と絶叫し、喜びを表したエトー。その後は冷静にチームの戦いぶりをコメントしていた。後半に入りランパードに同点弾を決められるも、エトーは、チームメイトの力を信じ、見守った。そして、グジョンセンのゴールで再びバルサがリード。しかし、後半のロスタイムにドログバに同点ゴールを決められるとエトーは沈黙。着ていたジャケットを床に叩き付け、席を離れ、怒りを表した。

バルサは、この引き分けにより苦しい立場に追い込まれた。ベルダー・ブレーメンが同日の試合で勝ったため、グループ3位に後退。グループリーグ突破には、残り2試合(アウェイでのレフスキ・ソフィア戦、ホームでのブレーメン戦)での2勝が必須条件となった。