「グニャグニャやん…」 なぜ“タイヤが変なカタチ”に? 気温差大きいイマこそ要注意! 空気圧の重要性を聞いてみた
一日の気温差が大きいとタイヤの空気圧が変動しやすい!? そのワケとは?
クルマに乗っている人なら定期的におこないたいメンテナンスのひとつが、タイヤの空気圧チェックです。
とりわけ季節の変わり目で一日の気温差が大きい時期はタイヤの空気圧について注意しなければいけません。
1日の気温差が大きい時期のタイヤの空気圧の変動について、タイヤ専門店のスタッフは以下のように話します。
【画像】「これはアウトー!!」 これが今すぐ交換すべき「危険なタイヤ」です(19枚)
「空気圧は自然に抜けていってしまうだけではなく、温度によっても変わります。
空気圧は暖かいときに上がり、冷えているときには下がります。そのため寒暖差のある季節には変動しやすくなります」
一般社団法人日本自動車タイヤ協会によると、タイヤの空気は1ヵ月で5〜10%ほど自然に抜けてしまい、約3台に1台は空気圧が下がっている状態になっているとのこと。
さらに、寒暖差のある日は夜から朝にかけて急激に気温が低下し、空気の体積が減少して空気圧が下がってしまいます。
空気圧を適切に管理する重要性について、前出の担当者は以下のように話します。
「空気圧が適切でないと、車重に耐えきれないことやタイヤが摩耗してしまうことから、トラブルが起こりやすくなります。
空気圧は自然に抜けていってしまうものなので、定期的に確認することをおすすめしています」
クルマの空気圧が下がっている状態で走行していると、走り心地や燃費が悪くなってしまうことがあります。
とりわけ雨が降るなかでの走行では、水の上にタイヤが浮いた状態となり、ハンドル操作やブレーキ制御が効きにくくなる「ハイドロプレーニング現象」が起きやすく、交通事故を引き起こす恐れがあります。
とりわけ初心者や普段それほど運転しない人こそ、タイヤの空気圧チェックを適切におこなっていない傾向があるようです。
低すぎても高すぎてもダメ!適切なタイヤの空気圧とは
空気圧はもちろん、低すぎるのも高すぎるのもよくなく、ちょうどよい適切な空気圧を保たないといけません。
空気圧が下がっている状態で走行する危険性については、上述した例のほかに、タイヤが潰れたような状態になるため、内側と外側に余計な負荷がかかることも挙げられます。
その結果、「転がり抵抗」が増して燃費が悪化するのはもちろんのこと、摩耗に偏りが発生したりタイヤのたわみが増えたりすることで、操縦安定性が悪くなることがあります。
一方で、タイヤの空気圧は高すぎてもリスクが発生します。
空気圧は少し高い程度であれば特段問題はありませんが、高すぎてしまうとタイヤの寿命が削れたり、乗り心地が悪くなったりすることもあります。
タイヤの空気が入り過ぎていると、タイヤのゴムが張り詰めた状態となり、地面からの衝撃を吸収および緩和させにくくなってしまいます。
その結果、接地面(トレッド)の中央部分だけが減ってしまう偏摩耗になることも。
また、接地面積が少なくなるため、制動距離が長くなる恐れもあります。
タイヤの空気圧は高めがよいという人もいますが、あくまでも、適正空気圧の10%増し程度にとどめておく必要があるでしょう。
さて、空気圧はどのような状態で管理するのがベターなのでしょうか。タイヤの空気圧の管理について、前出の担当者は以下のように話します。
「空気圧は通常タイヤが冷えている状況で測ります。ですが、ガソリンスタンドでタイヤの空気圧を測定する場合、ガソリンスタンドまで走行してきたわけですから、タイヤは非常に温まっていることがほとんどです。
そのため空気圧が高めに出ると思いますが、その点はあまり問題ないことが多いです。数値が高く出ているからといって下げてしまうと、タイヤが冷え切ったときに空気圧不足になってしまいます。
また、走行中であるのに、基準値ほどの空気圧の場合は空気圧が足りない可能性があるため、冷え切った後にもう一度確認して空気を入れるようにしましょう」
タイヤの空気圧チェックや補充は、一般的にガソリンスタンドやディーラー、カー用品店、整備工場などでおこなえます。
空気圧チェックや補充自体は簡単で短時間で済むため、常に適切に管理する意識を持つとよいでしょう。
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このように、一日の気温差が大きい季節の変わり目こそ、タイヤの空気圧に注意が必要だということがわかります。
ガソリンスタンドでもタイヤの空気圧チェックはできるため、給油のついでにおこなってみてもよいかもしれません。