「マインドフルネス」は心の健康状態をサポートするアプリで、「心の状態」「リフレクト」「呼吸」の3つの機能が含まれます。日々ストレスや不安を感じていたら、数分間だけ時間を取って自分の心と向き合ってみてはいかがでしょういか。

○「マインドフルネス」の3つの機能

一般的にマインドフルネスとは、「〜すべき」「〜なければならない」といった価値観や思い込みを持つことなく、「今、この瞬間」に意識を向ける考え方です。ストレスを溜めず創造的になる物事の捉え方としてグローバル企業が取り入れたり、ストレス軽減や不安障害などに対する心理療法に用いられたりしています。

Apple Watchの「マインドフルネス」アプリは、これに関連する3つの機能を搭載しています。

心の状態:自分の心が感じている気分や感情、またそれに影響する要素を記録します

リフレクト:過去の経験や気持ちの振り返りから、気付きをもたらします

呼吸:ゆっくり呼吸に集中する「マインドフルネス瞑想」のガイドをしてくれます

「マインドフルネス」には、「心の状態」「リフレクト」「呼吸」の3つの機能が含まれます

順番に使い方を説明していきましょう。

○「心の状態」で今の自分を客観視しよう

「心の状態」は、「今自分が何を感じているか」および「今日一日を通してどのように感じたか」を記録する機能です。記録することで自分の気分と感情を客観視でき、何が自分の心の状態に影響しているのかを理解することにつながります。

「マインドフルネス」アプリを開き[心の状態]をタップ。上下いずれか、入力する方をタップします

デジタルクラウンを上下に回し、自分の心の状態にもっとも近い状態で止め、右上のチェックボタンをタップ。その状態にふさわしい言葉を選択して(複数可)、右上のチェックボタンをタップ。続けて、その状態に影響している要素を選択して(複数可)、右上のチェックボタンをタップすれば完了です

○「リフレクト」で思考や行動を見つめ直そう

「リフレクト」は、提示されたテーマについて自分の思考や行動を内省し、気付きを得るための機能です。「反省」のように自責するのではなく、自分を客観視することで、新たな発見からより良い行動に繋げることが目的です。

マインドフルネス」アプリを開き[リフレクト]をタップ。テーマが表示されたら[開始]をタップ(内容は毎回異なります)。画面上にアニメーションが表示されている間、テーマについて集中して考えます

終了するとアドバイスに続いて「概要」が表示されます。[×]をタップして画面を閉じれば完了です。または、下へスクロールして[心の状態]を記録することもできます

○「呼吸」でマインドフルネスの瞑想をしよう

ゆっくりした「呼吸」をガイドすることで、マインドフルネス瞑想をサポートする機能です。息を吸って空気が身体に入ってくる感覚、胸やお腹が膨らむ感覚、吐くと緩む感覚など、自分が「今、呼吸していること」に集中します。

マインドフルネス」アプリを開き[呼吸]をタップ。数秒すると、花が開いたり閉じたりするようなグラフィックと同時に、吸うタイミングで1回、吐くタイミングで2回振動します。これに合わせて、自分の息に集中して呼吸をします。設定時間が終われば完了です

設定時間は下記の手順で変更できます。

[呼吸]の右上にある[…]をタップ。[継続時間]をタップし、1分〜5分から選択します

また、呼吸の速さを下記の手順で変更できます。

[設定]→[マインドフルネス]をタップ。下へスクロールして[呼吸の頻度]をタップ。1分間の呼吸の回数を選択します

○iPhoneの「ヘルスケア」で振り返ろう

これらの履歴はiPhoneの「ヘルスケア」に蓄積されます。過去の記録から変化を振り返ったり、睡眠やエクササイズ時間などの生活要因と照らし合わせたりすることで、自分の心の健康状態を客観的に見ることに役立ちます。

「ヘルスケア」アプリを開き、[ブラウズ]タブ→[心の健康状態]→[心の状態]の順にタップ。[グラフ表示]をタップすると、感情の変化を生活要因と照らし合わせて見ることができます

笠井美史乃 かさいよしの アプリ、サービス、マーケティングなど、IT・ビジネス分野で取材・執筆・編集を行う。マイナビニュースでは2013年開始の連載「iPhone 基本の『き』」をはじめ、iPhone・iPad・Apple WatchなどAppleデバイスのハウツーやレビューを担当。雑誌「Web Designing」「Mac Fan」、その他企業オウンドメディアなどで執筆中。 この著者の記事一覧はこちら