Image: ローソン・ユナイテッドシネマ

想像の何倍も映画に没入することができました。

IMAXやDolby Cinema、4DXなど劇場での映画体験にはさまざまなフォーマットが存在しますが、なかには全身で音を聴く体験が味わえるFLEXOUND(フレックスサウンド)と呼ばれる音響体感シートを備えた映画館が存在します。

通常料金でFLEXOUNDが楽しめる映画館がみなとみらいに誕生

4月26日(金)、横浜・みなとみらい駅直結の商業施設、MARK IS(マークイズ)に誕生したのは「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」。ここは普通の映画館と違い、世界で初めて全スクリーンの全座席がFLEXOUNDの技術を導入した特別な映画館となっています。

FLEXOUNDの座席では、席の中にスピーカーが内蔵されており、振動と合わせて全身で音を体感できます。

エントランスには誰でもFLEXOUNDが体験できる席がズラッと並んでいました。気になる方もやはり多いのか、幅広い年齢層の方々が座ってモニターに流れる予告編を楽しんでいました。

実際に体験してきた

FLEXOUND初体験となる筆者ですが、鑑賞作品として選んだのは『ゴジラxコング 新たなる帝国』(完全に独断ですが上映作品の中では最もFLEXOUNDとの相性が良いような気がしたので。)

シアター内に入るとビジュアルからしてただの映画館ではないことがすぐわかります(テーマパークにあるシアタータイプのアトラクションのような光景)。

ちなみに中央後方に見えるオレンジ色の席は音響体感プレミアムシートといって、座面が革張り仕様だったり、通常の席に比べて広くゆったりした座り心地になっているとのこと(お値段はワンドリンク付きで一般特別料金3,000円)。

実際に音響体感シートに腰掛けてみるとこんな感じ。なんと予告編の段階から音と振動が伝わってきました。

振動に関してはそこまで強いわけでもなければ、席自体が激しく揺れるわけでもないので、4DXの激しい揺れがニガテな方でも安心して一味違う映画体験を味わうことができます。

ちなみに映画の感想ですが、「ゴジラはひたすら可愛く、コングはイケメンすぎて辛い」その一言に尽きます。一応人間ドラマも展開されるものの、ハッキリ言ってそれはおまけ程度。

信じてもらえないかもしれませんが、ゴジラがコングにバックドロップをかましたり、ゴジラが全力ダッシュを披露するなど、明らかに笑わせにきてるシーンが何度も登場するのですが、それも含めて作品自体の満足度は非常に高かったです。映画を見終えたときの爽快感は格別で、劇場の大スクリーンでこそ見るべき最高のエンタメ作品でした。

没入感は高まるし、セリフも聞き取りやすい

「アクション超大作を音響体感シートで見て何が1番良かった?」と聞かれたら、それは間違いなく通常の映画体験より何倍も作品に没入することができたということ。

今回はゴジラの鳴き声やモンスター同士の殴り合いなど、音と振動を伝えてくれるFLEXOUNDとの相性が抜群に良かったため、3Dや4DXとはまた違う感覚で作品を楽しむことができました。

通常の映画館同様、スクリーン内に大型スピーカーは設置されていたものの、シーンによっては頭の後ろから聞こえてくる内蔵スピーカーのおかげでセリフなどの細かい音も聞き取りやすかった気がします。座席から聞こえてくる音の大きさも気にならないバランスだったため、かなり自然に聞こえてくる印象でした(座席に耳を当てると「あ、音が流れてる」というのが分かるくらいの音量)。

ちなみに少し気になった点も。個人的に音響体感シートは音よりも振動のほうが印象深く残りましたが、振動を伝えるためなのか座席の腰あたりの部分が少し飛び出ているように感じて、最初に腰掛けた際は少し違和感を覚えました。

ただ、上映開始から数分後には作品に没入していたため、腰部分の違和感もなくなりましたが、座り心地に関しても普通の椅子とは少し違う、そんなふうに感じました。

開発者によれば、座り心地とFlexoundの効果をより実感しやすくする為(自然に座席にもたれかかる姿勢になるように)あえて腰部分の厚みを持たせた設計だそうです。

追加料金を払うことなく楽しめるFLEXOUNDの音響体感シート。作品によっては通常の映画体験より何倍も物語に没入できるはずです!

Source: ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい