シリア戦の予想布陣【画像:FOOTBALL ZONE編集部】

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広島で行われるシリア戦は欧州組にとってシーズンラスト戦

 森保一監督率いる日本代表は6月11日、ピースウイング広島で行われる北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選シリア戦に臨む。

 森保監督はミャンマー戦からの大幅入れ替えと、スタートから挑戦した3バックを継続すると明言。またMF堂安律のウイングバック起用についても前向きな姿勢を示した。9月から始まる最終予選前ラストの一戦で起用される11人を考察する。

 まず、GKはサンフレッチェ広島の大迫敬介だろう。新スタジアムで行われる初めての国際試合で、やはりピッチに立つべき男だ。そして、注目の最終ラインは冨安健洋、板倉滉、町田浩樹の東京五輪世代トリオが濃厚。右のウイングバックに堂安、左のウイングバックは前田大然が前日10日の練習で右足のハリにより別メニュー調整だったため、相馬勇紀の起用となりそうだ。

 ミャンマー戦では左サイドが流動的だった一方で、右サイドは前半少し停滞気味となった。シリア戦ではハードワークが期待できる堂安のうしろには冨安が構えていることから、ダイナミックな推進力を思う存分発揮できるだろう。

 ボランチは遠藤航と田中碧。そして、シャドーの一角は南野拓実。今シーズン、最も調子が良くリーグアンのベストイレブンに選出された南野にとっても点の取りやすいポジションとなる。シーズンラストの一戦をゴールで締めくくってもらいたい。

 右シャドーには久保建英を起用したかったが、負傷状況が不透明。森保監督は「今トレーニングには復帰していますが、怪我のリスクがあるのなら無理をするところではない」と、慎重な姿勢を示していた。長友佑都を含めて、時間も限定的になりそう。

 そうなると、やはり試しておきたいのは新戦力である22歳・鈴木唯人か。鈴木はミャンマー戦の後半頭から出場してデビュー戦の45分間プレーしたが、スタートからの起用でどれだけボールに関与できるかも見ておきたい。

 1トップはもちろん上田綺世。ただ、途中からは小川航基と2トップにもトライする可能性もある。上田にパスが入れば、両サイドから一気に人数をかけた攻撃を展開できる。ミャンマー戦からアップデートされた仕掛けにも注目だ。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)