有岡大貴と松岡茉優の結婚で多くの人々が考えさせられた「誰かの夫になった人を推せなくなるのはなぜか」
Hey!Say! JUMPの有岡大貴がおよそ7年間の交際を経て松岡茉優と結婚を発表した。有岡33歳、松岡29歳。年齢的には決して早くはない結婚だけれど、旧ジャニーズ事務所、現STARTO ENTERTAINMENTに所属する「アイドル」としては、驚きの早さと言っていいだろう。
過去を振り返れば、岡本健一は23歳で1歳年上のモデルと、赤西仁は27歳で4歳年下の黒木メイサと、木村拓哉は28歳で2歳年上の工藤静香と、井ノ原快彦は31歳で同い年の瀬戸朝香と結婚しているから「あるっちゃある」ことなのだとは思う。
しかし、日本中に「推し活」が浸透した現在、33歳のアイドルが7年もの交際期間があったことを明かして結婚することは、ファンにしてみればショック以外の何ものでもない。ファンの中には「ガチ恋」と呼ばれる、「推し」に対して本気で恋愛感情を抱いている人もいるが、ほとんどの場合は「ガチ恋ではない」。
それでも「推し」が結婚すると見捨てられたようなみじめな気持ちになるのはなぜか。それは、これまで「みんな愛してるよ」と言っていた「推し」が「妻を愛してるよ」と表明することが「結婚」だから。「アンタのことは愛してないよ」と現実を突きつけられ、せっかくいい気持ちで見ていた夢からたたき起こされるからではないだろうか。
自分が「推し」のために落としたお金は、巡り巡って「推しと妻」との生活に充てられるのだから、みじめな思いをしたくないと「推し」の結婚を機にファンを辞める、通称「担降り」する人が多いのは当然だろう。
たとえ「ガチ恋」でなくても、誰かの夫になった人にはキュンキュンしなくなるし、ときめきが消滅する。「この人のことをどうして推していたんだろう」と我に返り、2度とモチベーションが上がらなくなる現象を経験したことがある人は、かなり多いのではないだろうか。悲しみに暮れている「有岡推し」の人々や、有岡の結婚発表で戦々恐々とした気分を味わっているKing & Prince「郄橋海人推し」の人々には、新たな「推し」をみつける旅に出ることをオススメしたい。
(森山いま)