日産「和製スポーツカー」の動画公開! 次期R36はどうなる? 丸目4灯は継続!? Zみたく歴代デザイン採用は? ヒントは「フォース」か
歴代の日産スポーツカーやレースカーの要素を盛り込んだ「ハイパーフォース」とは
日産は2024年5月28日に公式YouTubeにて「ニッサン ハイパーフォース」を解説する動画を新たに公開しました。
巷では「次期GT-R」と称されるハイパーフォースですが、どのような特徴があるモデルなのでしょうか。
ハイパーフォースは、2023年秋に開催された「ジャパンモビリティショー」で世界初公開された日産のEVコンセプトカーです。
【画像】超カッコイイ! 新型「”R36”GT-R」を画像で見る(79枚)
この際、「ハイパー」EVコンセプトカーシリーズとして「ハイパーアーバン」「ハイパーアドベンチャー」「ハイパーパンク」「ハイパーツアラー」そしてハイパーフォースを立て続けに披露しました。
なかでもハイパーツアラーは、高級EVミニバンというコンセプトから「次期エルグランドではないか」と噂されています。
そしてハイパーフォースは、その見た目や「GT-R」のロゴに似ているバッジなどから前述の通り「次期GT-R」と噂されてきました。
ハイパーフォースの特徴は、究極のドライビングプレジャーを追求しながら、高い環境性能と日常での快適性を兼ね備えた「次世代の高性能スーパーカー」だと日産は説明します。
その見た目は低くワイドに構えたスタンスとなり、なめらかな曲線と大胆な幾何学模様のボディパネルのを融合させたデザインです。
内装では、運転席と助手席にスポーツ走行で乗員を最適にホールドし、快適に長距離ドライブも楽しめる軽量で高剛性なカーボン製シートと4点式シートベルトを採用。
さらにフロントやキャビンのシルエット、丸目4灯のリアコンビネーションランプなどには、日産のハイパフォーマンスカーとなるGT-RなどのデザインDNAが織り込まれています。
強力なダウンフォースを生み出す空力設計に関しては、NISMOレーシングチームと共同開発。
今回公開された動画でも歴代GT-Rやスーパーシルエットのレースマシンなどが登場しました。
ハイパーフォースの設計を担当したデザインマネージャーのマーカス・クァ氏は動画内で次のように述べています。
「EVの高性能スーパーカーとして今までにない、他では得られない体験を作り出そうと考えました。
このコンセプトカーでは未来に向けたスポーツカーやレースにおけるこれまでの日産の歴史も受け継ぐようにしました。
このプロジェクトは私にとって夢そのものでした。私の感覚はドライバーに近いと思いので、自分がワクワクするクルマであれば間違いないと思うのです」
マジ!? 約1360馬力を発揮! モンスターマシンのスペックは?
さらにその心臓部には、最適な重量バランスで搭載した全固体電池と高出力モーターのパワートレインを搭載し、最大出力1000kW(約1360馬力)を発生させると言います。
走りの面では、日産独自の進化した電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載することで、サーキットやワインディングロードで今までにないコーナリング性能と卓越した操作性を実現するとしています。
さらにハイパーフォースは、サーキットなどを走行する際に意のままにクルマを操りながら最高のパフォーマンスを発揮できる「R(レーシング)モード」と、どこまでも快適に走れる「GT(グランドツーリング)モード」のドライブモードを設定。
これらのモードにあわせてカラーや表示内容が変化するインストルメントパネルのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)は、ゲーム「グランツーリスモ」を手掛けるポリフォニー・デジタルとコラボレーションしていると言います。
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なお日産は2024年3月14日に「R35型GT-R(2025年モデル)」を発表していますが、同時にこの2025年モデルで2007年から続いたR35の歴史に幕を下ろすとしています。
そして次期GT-Rについては「環境性能とハイパフォーマンスの両立を目指して検討している」としており、近い将来にはR36とも言えるモデルが登場する可能性があります。
そのヒントが今回のハイパーフォースに採用される技術やギミックかもしれません。