9戦8発・中村敬斗、三笘薫とのポジション争いに…「まだ比較される立場じゃない」
ミャンマー戦で2ゴール、代表9試合目で早くも通算8得点を記録
日本代表は6月6日に北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でミャンマー代表と対戦し、5-0の快勝を収めた。
MF中村敬斗は3-4-2-1の左ウイングで先発出場すると、先制点を含めた2ゴールの活躍を見せてチームの勝利に大きく貢献した。
中村が魅せた。前半17分、自陣からのロングカウンターを仕掛けたなかで、MF鎌田大地のラストパスを受けて、得意のカットインの形から先制ゴールを記録。後半アディショナルタイムには、FW小川航基の落としたボールをエリア外から見事なコントロールシュートでゴールに沈め、代表9試合目で早くも通算8得点を記録した。
日本代表の左サイドには、イングランド1部ブライトンに所属するMF三笘薫がいる。世界でも注目のアタッカーが不在のなかで、中村はゴールを重ねて自身の存在を大いにアピールした。代表のポジション争いが激化すると期待する人も多いが、中村自身はまだ差は大きいと感じているようだ。
左サイドで積極的に仕掛けた中村だが、「外に張るのは、フランスでやっていること。アジアカップで感じた縦突破の壁みたいなところは、フランスでこの半年、すごく意識して自分のなかでは成長していたと思う。今日は出せて良かった。フランスリーグは1対1、個の強いリーグだと思う。普段、対人の強い相手とできていて自分の中でも成長を感じられたので嬉しい」と、手応えを口にした。
また、上下動の繰り返しや守備についても求められるウイングバックをこなせたことも、「守備のところは最終ラインまで戻ることもあったし、ロングスプリントになることもあったけど、そこも含めてウイングバック。任されたポジションなので、自分のなかでも新しいポジション、できる幅が増えたかなと思うと嬉しい」と、自信になったようだ。
ただ、それが三笘とのポジション争いになると、話は違ってくると気を引き締める。「申し訳ないですけど、相手のクオリティーがそんなにハイレベルでなかったので。(三笘)薫くんは相手がトップ・トップのスペインが相手でも、ドイツが相手でも、あのクオリティーを出せるから、まだまだ比較されるような立場じゃないと思う」と言い「でも、今の置かれている立場で全力を尽くすなかで、今日はこういう結果を残せたし、また次の試合に向けて頑張りたいですし、来シーズン、フランスに帰ってもどんどん成長したい」と、目の前の相手に対して結果を積み上げていく重要性を強調した。(FOOTBALL ZONE編集部)