レアル・マドリーのアントニオ・カッサーノがカペッロ監督に反旗を掲げた。レギュラーポジションを奪えず、ベンチを暖める同選手だが、サブ扱いにはもううんざりと不満も爆発し、カペッロ監督に対し暴言を吐いたとスペインのラジオ局‘cadena Cope’の番組内で伝えられた。レアル・マドリーに新たな火種がくすぶり始めた。

「あんたは恥知らずな人間だ。僕はローマでもあんたを信頼し助けてきた。だから、僕にもそうしてくれ!」

土曜日(28日)のナスティック戦で後半の間ずっとアップを行っていたカッサーノだが、結局出番はなし。この扱いに怒り爆発といった様子で、試合終了後カペッロ監督に面と向かってそう暴言を吐いてしまった。

監督に対する侮辱発言に対し、事態を重く見たクラブ側は一時的にカッサーノをチームから遠ざけるという処置をとった。これによりカッサーノはチャンピオンズリーグ、対ステアウア・ブカレスト戦の遠征には帯同せず、マドリーに残り1人で練習を行っている。さらには罰金も課せられるようだ。

チームも調子を上げ、ようやく‘一つのチーム’としてまとまりかけている矢先に起きた和を乱すようなカッサーノの問題発言。カッサーノの問題児っぷりは健在だったということか?カペッロ監督の悩みは尽きない。